Diary '08



3 hedgehogs

Always, now under Construction.
 この日記は、ゼミナールT(政策科学研究)の活動内容を公開するものです。毎週当番が日記を書いてメーリングリストで担任とゼミ生に送信し、修正を加えてHP上で更新し、次の授業の冒頭で出席者全員で再確認しているものです。個人情報保護の観点から、日記当番の氏名表記は各人の申請を尊重したものです。文章表現の訓練、毎週の授業内容の相互確認、当日欠席者への情報、学部一年生向けのゼミ案内、などを目的としています。(上沼)



2008年12月16日(くもり)
授業&エンド・イアー・パーティ
欠席:3名
遅刻:

【糸永君】
「農業の会社化」
研究動機:
中国やインドと食糧の取り合いが始まっている。食糧危機が起こったとき、日本は食糧不足に陥る。

コメント:

  • 色の組み合わせが悪い。
  • マージンを設定すること。
  • 農業の歴史じゃなくて、会社化に何の意味があるのか。江戸は人口も生産能力も違うからモデルにならないのでは。
  • 掴みとしては、今ある政策の効果や意味を問うた方がいい。
  • 農水省、農協の動きも調べるべき。
  • 起承転結を大事にすること。例)事件が起きるから、人は犯人探しをしようとする。それを論文にも取り入れる。主軸となる線を太くすること。

【芳賀さん】
「臓器移植法改正について」
研究動機:
日本国内では15歳以下の子は臓器移植を受けることができない。それは、なぜか?
コメント:

  • 文章が密接していて読みにくい。改行(br)、段落(p)付けをすること。
  • 学部の授業ではなく、研究として、どこに”芳賀さん”らしさをつけるか。→臓器の売買があってもいいんじゃないか?
  • 機械で代替できるからいいのでは?
  • 結論:臓器移植法の政策過程を中心にまず研究を進めていく。

【松林さん】
「独立行政法人は必要なのか?」
研究動機:
以前独立行政法人の環境に対する負荷を調査したことがあった。その法人のなかには、活動の趣旨が理解できないものが多数あり、「天下り」の存在を疑った。

コメント:

  • 参考文献の表記法をしっかりすること。論文の場合は「」、本の場合は『』
  • 関係する法律について調べる。
  • 公務員制度改革について調べる?

【松田君】
「ヒートアイランド現象について」
研究動機:
日本は世界有数のヒートアイランドである。近年騒がれているので興味を持った。
コメント:

  • 実際のケースから、どのような対応をしているのかを調査すべき。

【松本君】
「遺伝子組み換え食品について」
研究動機:
アレルギーを持っている母を見て、食の安全について考えてみようと思った。
コメント:

  • 遺伝子組み換えに反対している、もしくは賛成している団体はどこか?
  • ジャガイモや、大豆の事例
  • 遺伝子組み換えは安全なのか?
  • アレルギー対策における遺伝子組み換えはどうなっているのか?
  • 全体を通して、調べ学習にならないためには、どうしたらよいのか?


【いねや】 新井君を幹事役に恒例の懇親会を「いねや」にて行なう。2年生が主体で、上級生の出席は少なかったが、大変楽しい一時でした。
(浜崎)


2008年12月9日(雨のち、くもりみたいな晴れ)
授業
欠席:6名
遅刻:1名

計画していた12月合宿が、アメリカ発の深刻な不景気のあおりで就職活動に浮き足立つ3年生の欠席で中止となり、代わって12月7日の日曜日に浅草界隈でのフィールドワークとレクレーションとなった。当日は国立でのラグビー早明戦の応援から合流する筈だった先生が敗戦のショックで不参加。
先生から当日の感想を求められ、浅草での散歩・浅草寺・ボーリング・飲み会非常に楽しかった、先輩との交流もできた、と参加者から報告があった。
続いて、先生から、年内には全員が研究テーマを発表すること、また、日記を書いてメーリングリストに送るときは件名を付けること、など注意があった。

前回に引き続き、テーマの発表。

【濱崎さん】
「これからのCSR活動とは」
研究動機:
もともと環境問題に興味があったが、環境問題と一口にいっても問題は多岐にわたるうえに取り扱いづらい。そこで、NGOと企業が関連した授業(電通の強みを生かした寄附講座)をきっかけにCSR活動を切り口に環境問題にアプローチしたいと思った。
質疑応答:

  • 電通以外に事例は?→発展途上国の技術などもこれから調べていきたい。
  • CSRが活発になったのはいつから→これから調べる。
  • 政策とは社会をデザインしていくことで、社会に貢献すること。そのためにさまざまな取り組みや事例を研究していくことが大事。主体は何でもいい。
  • 浜さん自身の企業のCSRの定義が必要。
  • 何か課題がなければ研究テーマにするのは難しいか?
  • 企業の社会的責任という活動とはなんであるか? いい格好しいばっかりで競争に負けては意味がない。障害を取り除く必要。行政がでてくる必要。
  • 企業の社会的責任で考えると幅が広すぎ  →環境に対する責任という観念にフォーカスして考えていければよいのではないか

【小田君】
「代替エネルギーについて」
研究動機:
運送業者の父の仕事を手伝っていたとき。運送業者は今国民の環境問題意識の高まりから石油資源に代わる新たなエネルギーを考えているということを聞いて。電車や車がすき。
章立て:

  1. 現代のエネルギー利用とその問題点
  2. 日本のエネルギー政策
  3. 具体例
  4. 海外の事例
  5. 誰か案をください
  6. なんか意見ください
質疑応答:
  • 研究したいのは運送系のエネルギー?→特に電池エネルギー
  • もし代替エネルギーが探せなかったら?→探せる方向に。もしなければ、今挑戦されている代替エネルギーから新しい研究テーマを。
  • まず今どのようなエネルギーが使われているか、ということから取り組んでみれば。
  • 物流の人たちが考えている技術革新の仕組みから調べてみるのが素直なのではないか。
  • 物流の技術革新もいいテーマになるのでは?Amazonなど、情報と物流の組み合わせの企業形態などの新しいテーマもいいね。未来の技術革新。
  • もう車の時代ではないのではという議論もある。
  • 運送・流通業界が、経済や社会の全体の動きや未来を見越して何を研究しているか。例えば、地震や安全など。
  • 配色が見づらい・活字が大きい。

【川崎君】
「食料自給率について」
研究動機:
食の安全性に疑問があったから。しかし、食料自給率が低いからといってなにが問題か、この研究テーマでいいものかまだ迷っていて研究をすすめきれなかった。
質疑応答:

  • 今頃、そんな状態とは。沢山時間があったはず。
  • 先輩も同じテーマで既に発表しているが。
  • アメリカの食料安全局のように、なぜ日本では消費者庁ができないのか、政策過程を調べるとか、研究材料はあるはず。

【真壁君】
「自動車産業の保護」
研究動機:
自分の家の車が排ガス規制にひっかかり、まだ動くのに買い換えなくてはいけなくなった。そこで排ガス規制が厳しすぎるのではないかと疑問に思った。自動車がどんどんなくなっている中で、日本の自動車産業の不況を考え、これらに対してなんらかの保護をとらなくていいのか検討したいと思った。
質疑応答:

  • 保護する必要がそもそもあるかどうか?
  • 排ガス規制は、高度成長期に工場排煙と自動車排ガスによる大気汚染公害の被害者が裁判を通じて獲得してきたもの。そうした被害の歴史を知って論じているのか。
  • 国会や官僚が勝手に決めたという論理は、議会制民主主義について無知だ。
  • もう自動車の時代ではないのでは?

(西内・田中)


2008年12月2日(晴れ)
授業
欠席:3名
遅刻:なし

前回に引き続き、HTMLの発表

【舒さん】
「非正規雇用者の立場から見る格差社会」
研究動機:
授業で非正規雇用者についてビデオを見たことがきっかけ。厳しい経済状況のなかで、非正規雇用の人たちが置かれている立場がますます悪化している。バイト先で知り合った人たちの話も聞いていると、この状況が少しでも改善できればと思う。
章立て:

  1. 正規雇用とは
  2. 非正規雇用者比率の上昇
  3. 法律からみる非正規雇用者の地位と権利
  4. 格差社会への影響
  5. 各国の比較
  6. 雇用対策について国の行動
質疑応答:
  • アルバイト先の人は日本の人ですか。留学生ですか。→ほとんどは日本の派遣社員。
  • 時給は?→1200〜1300円
  • 色の組み合わせが悪い。
  • なぜこのテーマ? →アルバイトなどで状況を身近に感じているから。/ →経済のことに関心があって日本にきたので、それと関連するテーマだから。
  • 中国の場合はどうだった? →昔失業率が高かった時代に、新しい雇用先を作った。その状況と日本を比較して研究してみたい。
  • 中国は経済発展の途中だったから今の日本と単純比較はできないのでは?
  • 経済学的に見ると非正規雇用は正規社員より安いから合理的では。
  • マクロ的、政策的に見るとなにが問題?

【只縄さん】
「景観政策」
研究動機:
政府が今までは力を入れてなかった景観にたいしてこれから力を入れる法律を。
コメント:

  • 景観というテーマでは漠然としていないか?
  • ただ本やネット上の情報をまとめるだけではダメなので、自分なりの研究をすること。

【田中さん】
「市町村合併」
研究動機:
地元の市が合併したので、市町村合併のメリットやデメリットなどを地元の市を例にして研究していきたい。
章立て:

  1. 市町村合併の現実
  2. 地域の実例
  3. 合併特例法においての問題点
  4. 地域政策
  5. まとめ
質疑応答:
  • 色が見えづらい→こうゆうのが一番可愛いかなっと思いました。
  • 合併したことについて感じたことは? →よくなっているような気はするが、実感はない。市バスができたが、利用者は少ない。

【秦くん】
「裁判制度」
研究動機:
調べていく中で、陪審員制度が導入されているアメリカで、大学生が裁判に陪審員として参加し授業に遅刻したりして単位を落としたり留年した人がいるという事例が多くあり興味がわいた。
質疑応答:

  • 裁判員制度については賛否両論でしょう。
  • bgcolorとtextが同色系のため文字がみにくい
  • 法学部ではなく、社会科学部で扱う理由は→実際に国民生活に害が及ぶかもしれないので、法学部ではなく、ここで扱うべきと思った。
  • 章立ては? 政策過程を調べてみてはどうか。

    (只縄・白石)


    2008年11月25日(晴れ)
    授業
    欠席:4名
    遅刻:なし

    今日は各自作ってきたHPで研究テーマの発表を行った。

    【新井君】
    「社会問題の発生とメディアの関係性について」
    研究動機: 社会問題原因となるものはさまざまであり、その中には、マスメディアの偏った報道や一部の者が流布する億説など歪曲されて認識されているケースも見られる。そういうことについて、研究したい。
    章立て:

    1. 社会問題とは
    2. 社会問題の発生原因
    3. メディアのメリットデメリット
    4. 社会問題とメディアの関係
    先生からのアドバイス:
    • 文章はもっと省略したほうがいい。
    • 写真と論文の内容はあまり関係ない。

    【井元君】
    「道州制に見る地方分権」
    研究動機:
    「道州制を導入すれば多くの政策課題を解決することができるでは?」と考えたことがきっかけです。アメリカのタクシーの仕組みから、「もし日本にもアメリカのように「道州制」を導入すれば、どうなりますか?」という疑問がありました。
    章立て:

    1. 道州制とは
    2. 道州制になると
    3. 他国における類似の事例(アメリカ、ドイツ)
    4. 現状と課題
    5. 提言
    6. 終わりに
    質疑応答:
    道州制のメリットは?
    • 各道州間での競争原理が働くため資本や労働の移転が活発化し経済が活性化する
    • より自由な政策の実行が可能になる
    • 地域の独自性が生まれやすい
    • 行政のスリム化
    連邦制とは違うのか?
    • 連邦制の一種。
    先生からのアドバイス:
    地域の独自性が生まれるかどうかまた疑問がある。その独自性について、何を中心にして日本に対してはメリットになれるか?

    【岡崎さん】
    「労働問題」
    研究動機:
    なぜ日本において性差が生じているのか研究したい。給与が明らかに低い、それはなぜか調べたい。
    章立て:

    1. 労働問題とは
    2. 労働における性差
    3. 労働の現状
    4. 現在行われている政策
    5. まとめ
    コメント:
    • 働きたい女性が働ける環境、男性が家庭に入りやすい環境を作るべき!
    • 男はヒモになりたい!
    • テーマが大きすぎる。研究動機をもっと具体的にしてほしい。

    (舒・川崎)


    2008年11月18日(晴れ)
    授業
    欠席:4名
    遅刻:

    新しい資料が配布された。鐸木能光『シンプルに使うパソコン術』

    【注意事項、アドバイス】

    • ホームページ作成ソフトを使用しない。
    • 気に入ったHPのソースを見ると勉強になるよ。
    • 表示からソースでメモ帳に保存するな!
    • ホームページ作成ソフトは使うな!自分で直すの大変だしブラウザによってはめちゃくちゃになったりする。
    • ファイル名は統一して! 名前.index.htmlてな感じに。名前は半角英数で。
    • 自分の研究は大学にアップロードすることになる。なので剽窃とか問題になるから自分で画像とか撮影に行って、自分の言葉で叙述するのがベスト。ほかの人の使う場合は参考文献でちゃんと断ること。

    【ページの余白設定】

    • html作成のページの余白を設定する。
    • <head></head>の間に
    • <style type="text/css">
    • body { margin-top: xx; margin-bottom: xx; margin-left: xx; margin-right: xx; }
    • と入力。
    • body {  }内にてbackground-color(背景色)等の設定も可能。

    【特殊文字と著作権表示】

    • 特殊文字を使いたい場合は、例えば、「 & # 174; 」といったようなHTMLタグを使う。

    【課題】

    • 来週までに自分の研究テーマをhtmlにする。
    • 先輩のものなどを参考にしながら、次の事項を入れる。次回出来映えを皆さんで見ましょう。  
      1. 研究テーマ
      2. 研究動機
      3. 章立て(だいたい5−6章)
      4. 参考文献
      5. 写真はなるべく自分の撮ったものを使う(著作権等の扱いが煩雑なため)を書く。
      6. 日付とか著作権とか。
      7. ファイル名は統一:名前(半角英数).index.html

    終わったらまた課題テキストに戻る。

    (井元・小田)


    2008年11月11日(曇り)
    授業
    欠席:3名
    遅刻:なし

    前回授業の復習と「縮小専用」と「JTrim」を再び紹介。
    次に具体的にホームページを作るときに必要な技術、決まりを紹介。

    【画像の加工】

    • 補正(色合いの調整など)
    • トリミング(切り取り)
    • 縮小 →上記の方法で画像は 5〜6KB 大きくても10KBにする。
    • 名前を付けて保存 →半角英数で必ず保存する。前に日付を付けると整理しやすい。 ex)081111○○○.img
    • 英語名称がわからなければ http://www.alc.co.jp で英訳する。

    【HPを作成するときの約束】

    • HP編集時にはIEの「ソース表示」から編集は行わない。
    • 自分のUSB内にHP専用のフォルダを作る。
    • フォルダの名前は必ず半角英数にする。
    • HTMLファイルの名称は ファイル名.index.html という形式で統一する。(index とはトップページをあらわす)
    • ファイル名の大文字と小文字は区別されるので統一する。 ※ファイルをアップするときに上記の形式でなければ不具合が生じる。
    • 画像はHTMLファイルと同じフォルダ内に置かないと認識できない。 ※階層が異なる場合はファイル名の前に フォルダ名/ファイル名.img としなければならない。パスに注意。
    • HP作成ソフトを使うと、余計な情報が書き込まれるのでゼミでは使わないこと。

    【フレーム分割(p64〜)】

    • 新しいHTMLファイルを作る
    • 三種類以上のHTMLファイルが必要→フレーム全体としてのページ、それぞれのフレーム部分のページ
    • メインのページ
    • メニューのページ
    • 今のうちは研究テーマや章立てなど決まっていないので分割は使わない。
    • 研究が進むにつれて、HPのボリュームが上がればフレームを使うことになる。

    【特殊文字(テキストの最後)】

    • &と#、数字を組み合わせることによって使える。
    • ネット上にもヒント集があるので参考にすること。

    上沼ゼミ希望の1年生は男12人、女3人の模様。11月18日の昼休みに面接を行うので手伝える人はくるように。

    (糸永・新井)


    2008年11月4日(曇り)
    授業
    欠席:2名
    遅刻:なし

    【HP講座】

    • 画像の加工・縮小を行う
    • フリーソフトである「ジェイトリム」、「縮小専門」をdownload
    • 両ソフトとも、パソコンにインストール後に再起動する必要がなく、ディレクトリを変更することもなく、サイズも小さい
    • 各自、ネットで大学HPなどから加工・縮小する画像を「名前を付けて保存」
    • まず、画像を縮小して加工しやすくする。縦横比を変えずに横数センチほどに。
    • 次に、必要な部分だけにトリムする
    • 画像の名称は英辞郎などで英訳して、必ず半角英数.jpg
    • 画像をホームページにはりつける〜<img src="画像"align="位置">
    • htmlと同じ場所(ディレクトリ)に画像を保存する

    (松本・松田)


    2008年10月14日・28(くもり)
    来年度ゼミ募集ガイダンス・公開授業
    欠席:4名
    遅刻:なし

    【ゼミ・ガイダンス】

    • 今回は前回と比べてたくさん1年生が来ていました
    • ウェルカム1年生

    【HP講座】

    • 文字飾りのタグ(太字、強調、斜体)〜プリントP45参照
    • リンクタグ〜プリントP47参照

    (松林)


    2008年10月7日(くもり)
    授業
    欠席:1名
    遅刻:

    【ホームページの作り方】

    • 表の構造を示すタグは<table></table>であり、表に枠をつけるには<table border>を用いる
    • <caption></caption>は表題(表のタイトル)を指定
    • 行は<tr></tr> ・・何セットtrタグが必要か?
    • 列は<th></th> thは、table headerの略 各項目の見出し
    • 最初は行、次に列、その後は何がthで何がtrかを考える
    • <td></td> tdは、table dataの略 表のセルの中味
    • align属性は左右中央の指定、valign属性は上下中央の指定
    • その他書式の指定の確認
    • 特殊文字も書ける
    • ソースを読んでどんな構造のページか想像できるようになったら、プロ!!??
    • 次回は47ページから!!!!

    【ゼミガイダンスの準備とポスターの作成】
    担当の分担を決めて、各班で打ち合わせをした。

    (濱崎)


    2008年9月30日(雨のちくもり)
    授業
    欠席:2名
    遅刻:1名

    【お知らせ】

    1. 10月15日は学部デー。ゼミ説明会・新カリキュラム説明会・キャリア講座が開催される。
      • 来年度から社学のカリキュラムが大幅に変わる。
      • 1限から5限が中心になり、6限は少なくなり7限はなくなる。
      • 通年科目はほとんど半期科目になり、成績も半期の終わりに出る。
      • 前期合格しないと後期履修できない科目(積上げ科目)が多くなる。
      • 3月にもまた説明会をするが、大幅にカリキュラムが変わるので今回の説明会でもよく話を聞いておくこと。
    2. 来年度のゼミ募集について
      • 3階のゼミ掲示板に貼ってあるポスターは、今度2年で新しく作る。
      • 去年と同じく、2週に渡って公開授業を行う。
    3. 次のゼミ合宿について
      • まだ予約が確定していないが、現時点では12月の6日(土)〜8日(月)を予定。

    【後期はホームページ講習!から】

    • 目標:合宿で発表したものを、自分のホームページで公開できるようにする。
    • HPを作るための支援ソフトは使わず、メモ帳からHPを作る。
    • メモ帳にタグつきテキストを書くと、それがホームページになる。
    • 見出し、本文などの区別や、文字のサイズ・色の変更などテキストの39ページまでやりました。

    (芳賀)


    2008年9月20日(晴れ)
    ゼミOB総会・懇親会

    ゼミ合宿から戻って一日置いて、ゼミOB会が開催された。今回は、3年生以上の研究要約(各自の研究概略をA4版で編む)と、代表して3年の若林君が郵政民営化その後についての研究報告が行われた。ゼミTのこのクラスからも2名、濱崎さんと舒さんが参加。元気な二人は懇親会まで参加してくれて、OB達も担任も大喜びで歓迎しました。二人も写っている画像を含む当日の会の模様はOBページの9月20日の項を御覧あれ。

    (担任)


    2008年9月16日〜18日(晴れ、帰路雨)
    軽井沢・追分セミナーハウス

    ゼミTのこのクラスが、ゼミU・Vの先輩達と合同で実施した研究発表合宿の日記は、ゼミU・Vの日記の9月16日〜18日の項を御覧あれ。

    (担任)


    2008年7月29日(晴れのち豪雨)
    授業
    欠席:1名
    遅刻:3名

    前回の日記と今回の日記当番の確認後、テキスト第6章と第7章の発表が始まる。

    テキスト【第6章「貧困は貧困だけで終わらない」】(担当:秦、糸永)
    ポイントは豊かさの病理:「豊かな時代」の社会問題の多くは、貧困だけではないが、貧困で生まれた問題とその中で悪化している問題がある。

    1. 病気:
      • 「うつ傾向」は、未婚と離死別経験した女性の方が強く見られる。つまり、「不利な人々」に多い 
      • ホームレスは極貧にあえぐ人達で、糖尿病(豊かな時代の病)が多くても、貧困である
      • 生活習慣病の罹患率が更生施設利用者で高い
    2. 自殺:
      • 自殺の原因は:1位健康問題、2位経済・生活問題となっている(特に、経済・生活を理由とする自殺は97年から98年にかけて倍増し、2005年では31.4%を占める)
      • 経済・生活問題の分類(原因を挙げるだけ、貧困と関係ないものもある)@倒産・廃業と債務返済困難、A失業および再就職難、B収入の減少、C仕事の量・質の変化
    3. 孤独死、火災死:
      • 孤独死とは、死後しばらく発見されなかった死(男性7割以上、その3割は50〜64歳)
      • 住宅火災でなくなった中高男性の特徴:@無職の割合が多い、A一人暮らしの割合が多い、Bたばこからの出火が多い
    4. 多重債務問題:
      • 多重債務とは、複数の相手からお金を借り返済できない状態
      • 70年代初頭から「サラ金地獄」と呼ばれる多重債務問題が生じ、その後、クレジットカード利用者増加と共に注目されたので、豊かな時代を象徴する新しい社会問題だった
      • 最近になっても多重債務問題は解決されず、むしろ、さらに返済能力を無視した過剰貸付が行われ、2005年度の自己破産者は18万人を超えるなど、問題は一層深刻化している
    5. 児童虐待と若い家族の貧困:
      • 当初問題の核心:若い母親の「育児不安」
      • ここ数年:「高学歴母親の育児不安」だけではない;養育者の情緒不安と養育環境との関連も無視できない
      • その多くが中卒のみで社会に出た保護者である問題(若い家族の貧困)もある
    6. 結論:
      • 社会問題は、貧困問題の解決を視野に入れないと解決できない部分がある。
         質疑応答:
    • Q:4番目のスライド、「一般には」の意味は?
    • A:生活習慣である。
    • Q:12番目のスライド、”「団地金融」が始まり”というのはテキストになかったけど、・・・
    • A:インターネットで調べた結果だ。
    • 疑問点:6番目のスライド:テキストに載ってないが;図を分ける意味がないのでは

    テキスト【第7章「どうしたらよいか」】(担当:井元、真壁、小田)

    1. 福祉国家が「不利な人々」を貧困に縛り付けている、その理由は:
      • ポスト工業化やグローバリゼーションの変化による労働市場の変化(第五章でやった)  
      • 福祉国家としての健全な機能を果たしていない(日本は税や社会保障による所得再配分効果が小さい)
    2. あまりにも保険が好きな国−日本
         
      • 日本の社会保障は「保険主義」、例えば、医療保険、年金保険・・・  
      • 「保険主義」の問題点は:@保険料収入と支出を均衡させなくてはならない、A保険料の支払い義務と自己負担の存在、B保険支払額と給付額の関係、C保険に代わる所得保障が非常に手薄  
      • なぜ日本は「保険主義」なのか?−答え:@自己責任主義が国や企業のみならず、国民にも行き渡っている、A資本主義社会においては自助努力が評価される
    3. 子供や貧困家族への福祉支出
      • 日本では、子供ための福祉支出、特に所得保障が弱い
      • 離別母子世帯に対する所得補償は以前より貧弱に
    4. 「学び直し」と就労支援の落とし穴
      • 「不利な人々」にとっては就労自立の相談や職探しの手伝いよりも、抜本的な基礎学力の学び直し」や安定職につながる技術習得のほうが大事→所得保障つきの教育機会の必要
      • 現在日本の就労支援:@生活保護制度利用者や児童扶養手当受給者に対する就労支援、A生活保護制度
    5. 積極的な反貧困政策の必要
      • せめて貧困を一時的にとどめ、特定の「不利な人々」を作り出さないこと
      • 「不利な人々」は貧困への「抵抗力」の強化策が必要→「不利な人々」への積極的優遇策
    6. 貧困による批判
      • 生活保護を受けている貧困層と受けてないそれとの間の公平論による批判の大合唱→ある特定の対象とする貧困政策には限界がある。
      • 具体的どうすべきか?→積極的優通策の限界が克服されるだけでなく、社会保障や一般的な福祉サービスの抜本策」に対する現実的な基盤を提供する道が見えてくる
      • 国家が貧困対策に乗り出す理由→社会統合機能や連帯の確保
    7. 貧困対策は貧困者のためだけではない→「私たちの社会」の安定や存続と強く関わっている
    質疑応答:
    • 特に問題なし。
    • 先生からのアドバイス:Power Pointを作る時、同じスライド間を行き来する際には、リンクよりスライドをコピーして並べた方が便利。
      

    発表のあとは、OB会の資料製作の手伝い、18時30分から前期納会@いねやに行った。校歌斉唱の頃から雷を伴う豪雨となり暫く雨宿りとなった(電車が止まったり停電した地区もあった)。忘れられない思い出となりそう。





    (舒)


    2008年7月22日(晴れ)
    授業
    欠席:1名
    遅刻:なし

    日記当番の確認後、今日の発表へ。

    テキスト【第4章「ホームレスと社会的排除」】(担当:川崎、白石、松本)

    • 貧困は統計で捉えられるか?→貧困者ほど社会調査の対象から見落とされる可能性 →見落とされる可能性のある対象としてホームレスを取り上げる。
    • ホームレス問題はバブル期からバブル期からあったが、さほど関心をもたれなかった。→ところが治安の悪化や、明らかな増加からホームレス再発見→98年頃から本格的な対応検討。
    • ニューホームレス(若年者や家族、女性)の出現→「ポスト工業化」、グローバリゼーションなど変化した現代社会における貧困の再発見。
    • 社会的排除…80年代ヨーロッパの二極化社会への進行の中で、福祉国家の貧困予防や救済から「排除」されている貧困がクローズアップ。日本では「おかしな人たち」、無責任の典型として見ている→日本の社会的排除
    • 日本のホームレス調査→常設型と移動型のホームレスの存在。→普通の住宅と路上生活が完全に別れている人と、「住居」と路上を行き来する中で、次第に路上生活が主になる人(前者を常設型、後者を移動型)。
    • 共通点は極貧であり、寝る場所や食べ物、仕事探しなどが不安定な収入により、生命維持のための最低限のものになっている。
    • 生命維持のためにホームレスは一種の廃物利用生活をする。→本来の機能を超える包装等の利用、本来の機能への回帰としての廃棄食糧。
    • ホームレスの貧困を社会的排除の観点からみると三つの局面がある。
         
      1. 居場所がないこと。そしてそのため住所登録できず公的制度の利用ができないこと。  
      2. 公共スペースで生活せざるを得ないこと。不法占拠者、アウトサイダーとして認識される。  
      3. 普通の人々の生活権の主張との対立。そして次第に周縁へ追いやられる。
    • 路上ホームレスの特徴として、欧米諸国では若年化・家族化(ニュー・ホームレス)があり、日本では中高年男性、低学歴、未婚率が高い。
    • 路上ホームレスには3種類タイプがある。→@安定型(35%):安定した収入があったが路上生活者に。A労働宿舎型(29.7%):寮や住み込みで働いていたため職を失うと同時に路上生活者に。B不安定型(35.3%):ずっと路上生活をしている者。
    • @は社会の二極化の影響で生まれ、既婚者・高学歴が割りと多い。Bはバブル崩壊時に多く生まれ、未婚・低学歴・野宿期間が長い。
    • A労働宿舎型は、私生活の基盤となりうる「ホーム」を所有しておらず、仕事を失う=住居・社会とのかかわりを失う。→「ニュー・ホームレス」
    • 「隠されたホームレス」:労働宿舎以外のホームとは言えないような場所で暮らしている人々。また路上ホームレスに似た貧困から社会的排除を受けている人。→日本では明らかになっていない
    質疑応答:
    • スライド5ページの、「ポスト工業化」とは具体的になんのこと?→以前の重厚長大産業・大量生産大量消費の時代から軽薄短小・少量生産少量消費の時代に変化したこと。省エネ・情報化で雇用が減少する。
    • スライド5ページの、グローバリゼーションによる社会そのものの変化とは?→日本型雇用・生産方式のような自国だけで通用するものが通用しなくなり、グローバルスタンダードの競争社会に変化したこと。海外ではEU統合・共産圏の崩壊などで溢れた人々が移民という形で他国へ流れ、ホームレスへ至るのでは。

    テキスト【第5章「不利な人々」】(担当:岡崎、田中、西内)

    • 主な貧困の要因・・・@経済構造から生み出される要因、 A生きていくうえで多くの人々が遭遇する生活の変化による要因 →しかしこれらは予測可能で社会保障も。
    • 貧困の要因(その2)・・・@多重債務、A長期にわたる疾病や事故で働けなくなったり多額の治療費で生活苦、B一見個人的な要因(アルコール依存、詐欺、ギャンブルetc)→貧困と結びつく要因や出来事は多数→貧困は予防しにくい
    • 特定の人々の存在…貧困や社会的排除に陥る危険性は誰にでも平等に分け与えられているわけではなく、格差社会の進行やその背後にある経済社会の大きな変化が、ある「状況」を同じくする「特定の人々」を真っ先に苦しめる。
    • 「状況1」低学歴であること→(1)ポスト工業化、グローバリゼーションの進行、(2)従来の日本的慣行が近年揺らいでいること、(3)多様な技能・経験を基礎とする自営業・小経営分野の衰退、といった社会の変化により高度な知識・技術を持つ即戦力の人材を求められる←要学歴  →ここではマクドナルド・プロレタリアート(低賃金サービス労働者)は切り捨てられる。
    • 中卒者…学歴格差の話では大卒に対する高卒、学校間のランクづけが問題となり、中卒者、高校中退者はあまり関心を持たれていない。→ホームレスの半数以上が中卒、特に不安定型ホームレスの7割以上が義務教育ないし未就学→貧困という角度から取り上げるのなら中卒者、未就学者、高校中退者は無視できない
    • 「状況2」未婚のままでいること…「未婚継続」と貧困には強い結びつき →1、もともと貧困だから結婚できない 2、未婚のままだから独立するとかえってお金がかかり貧困に→調査では「不安定型」で未婚率が高い、男性の年収と既婚率には明らかな関係
    • 離婚と貧困(女性の場合)…離婚によってシングルマザーとなり貧困へ至るケースには注意→養育費、住宅費等の負担増や、子育て期以降の女性が、労働市場において価値が低いことからくる収入減
    • 離婚と貧困(男性の場合)…離婚が女性に与える影響ほどには、男性への影響は明らかになっていないが、安定型からホームレスへと至った場合、離婚経験者の割合が高い。 →経済的問題から病気、アルコール依存、借金などの問題が絡まり離婚が生じている。そして家族との離別から孤独を経験し、希望を失い、路上生活から抜け出せなくなる。
    • 「状況3」離職・転職…転職の度に給与が上がりキャリアアップしていくイメージが強いが、同じ職場で働き続けることと安定層には関連性がある。
    • 継続就業者に比べ転職者は学歴が相対的に低い。こういう人たちがより高い賃金を求めて転職している。→もともとの賃金が低いため、継続就業者と比べると賃金は依然低い。→30人未満の小企業から小企業への転職が最も多い。賃金が上がった人より下がった人の割合が大きい。→離職時に雇用保険の失業手当を受給しなかった人が7割→転職を試みてもうまくいかない時期である50代とホームレスが50代に集中している関連性⇒以上より離職・転職が貧困へ
    • 貧困への「抵抗力」…人々は不時の備えとしてストックを形成する。「備え」の大きさは貧困への「抵抗力」である。→資産もなければ、支えあえる家族もいないと「抵抗力」が弱いため「不利」といえる
    • 状況は重なり合う…低学歴、未婚継続、不安定雇用は相互関連をもつ。→状況の重なり合いが、「不利な人々」を貧困の中に閉じ込め社会的な諸関係から排除する装置として機能している。

    次回の発表は
    6章:秦、糸永
    7章:井元、真壁、小田

    授業後に、先生および先輩から連絡があった。

    • 来週は16時20分から授業を行い、一時間ほどやったらOB会(9/20)の資料製作の手伝い、その後18時30分から前期納会。
    • 合宿費15000円を徴収するので来週必ず持ってくること。
    • 来年度2年生へのゼミキャッチフレーズをまだ出してない人は提出すること。

    (糸永・小田)


    2008年7月15日(晴れ)
    授業
    欠席:4名(内3名体調不良)
    遅刻:なし

    前回の日記確認の後、先生から次の2点の連絡があった。

    1. 来年度の『ゼミ募集要項』の原稿の「ゼミ現役生からの一言」欄に、例年通りゼミ2年生から新1年生の心を掴むコメントを載せるので、全員書いて先生宛にメールで提出して欲しい。選択や編集は先生に一任のこと。
    2. 2010年度以降のゼミ時間帯について、現在5、6限にゼミを設置しているが、社学が昼間部に変わるにあたって1〜5限の間にゼミを開講しなければならなくなる。その試運転として来年度よりゼミの設置時間についてゼミ生の意見や都合を聞いて時間割を組みたい。詳しくは、前期納会や合宿にて相談する。

    テキスト【第3章「現代日本の「貧困の経験」」】(担当:濱崎、松林、舒)

    • 貧困世帯の割合は、バブル期に一旦低下したものの、バブル崩壊後はバブル前以上に増加
    • 生活保護を受けているのは、貧困世帯のうちおよそ2割程度(補足率)
    • 貧困ライン以下にいる人=世帯主の年齢で見ると、その数は年齢の若い層と高齢層で多く、単身世帯が高い。(8%)
    • OECD諸国において、日本の貧困率は15.3%ときわめて高い。(OECD平均10.4%)、日本の貧困率は準先進国(アイルランド、トルコなど)並
    • 問題はある決まった特定の人々が貧困になること→「パネル調査」(特定の人々を長期にわたって調査すること)→「貧困のダイナミックス分析」(個人の人生における「経験」として貧困を把握)によって調査
    • 9年間の貧困のダイナミックス
      • 〈貧困経験あり層〉
        • 持続貧困:9年間ずっと貧困ライン1未満の倍率を過ごしてきた人々(割合:1.0%、平均貧困倍率:0.6%)
        • 慢性貧困:9年間で一度は1未満になったことがあり、なおかつ9年間の平均倍率が1未満、つまりおおむね貧困ラインより下にいた人々(6.8%、0.8)
        • 一時貧困:同じく一度は1未満になったことがあるが、9年間の平均倍率が1以上、つまりおおむね貧困ラインより上にあった人々(27.2%、1.5)
         
      • 〈貧困経験なし層〉
           
        • 安定:9年間一度も1未満になったこっとがない人々(65.0%、2.4)
    • 35%もの女性が9年間のうち一度は貧困を経験している。
    • 近年の貧困の増加は、固定化の方向に進んでいる。
    • 貧困と結びつくリスク=若年期から中年期にかけての女性の貧困は、学歴や就業のほか、婚姻関係や子どもの数との結びつきが強い。無職、中卒、配偶者無し、子供と同居の無配偶者、子供が3人以上、離職経験あり→現代日本では、標準型からはずれた人生を選択した場合、貧困のリスクが高くなっている。
    質疑応答:
    • スライド4ページより、15.3%とはなんのこと?→OECDが定めた基準であるため、日本が定めたものとは少し違う。(日本が定めた基準では8%)
    • スライド7ページより、貧困世帯割合と貧困ギャップが同じ形状であることの意味は?→貧困世帯の割合が多くなればなる程、貧困ギャップも大きくなる。

     次回の発表は:
     第4章白石、川崎、松本
     第5章田中、西内、岡崎

    (岡崎・井元)


    2008年7月8日(晴れ)
    授業
    欠席:なし
    遅刻:なし

    先生から新しいテキストの紹介がありました。
    高橋洋一『霞ヶ関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』文春新書

    テキスト岩田正美『現代の貧困』の発表
      【第1章「格差論から貧困論へ」】(新井・吉田)

    • 働いても貧しいままというワーキングプアの存在は、日本以外では1世紀以上前から認識されていた
    • 人生には3回(自分が子供のとき;結婚して子供を育てるとき;子供が独立し自分がリタイアしたとき)の貧困の危機がある。その認識から、年金や児童手当などの「福祉国家の構想」が生まれ、現在に至る。ただし、ワーキングプアは解決されないままであった。
    • 福祉国家が排除してきた「新しい貧困」(若年単身者の長期失業、不安定な待遇で働く女性、母子家庭、移民層など)の「発見」
    • 日本の場合、年金や保険制度の確立によって貧困の追及をしなくなっていく。
    • 格差論よりも貧困論を:格差論だけからでは、ただ差が強調されるだけで解決策がでにくい。貧困論は不利な人々に的をしぼることで、解決すべきことは何なのかを私たちに迫る。
    質疑応答:
    • なぜ欧米では貧困の再発見がなされ、日本ではされなくなったのか?
    • 欧米では移民の数が多いので、彼らの生活状況すなわち貧困が、日本に比べて問題視されやすかったため。

    【第2章「貧困の境界」】(松田・只縄・芳賀)

    • 貧困ラインの歴史:ラウントリーからタウンゼント、そしてブラッドショーまでの貧困の定義
    • タウンゼントの貧困の定義→習慣や様式を保つために必要な生活資源を欠いている状態
    • 貧困を測るモノサシ→「社会的剥奪」;例えば冷蔵庫がない、誕生日パーティーをしなかったなど
    • 貧困測定に複数の基準を併用することで、多様な政策を導き出し、解決すべき貧困を見出すことが可能
    • 貧困の問題は社会の熟成度にかかっている 社会の熟成度と境界→ブラッドジョー「質素であるが適切な基準」
    • 日本について:生活扶助額の算定には「組み合わせ方式」が採用されているために、貧困ラインはそれぞれの世帯ごとに計算してみないと分らない
    • 現在の保護基準は、相対貧困の考え方に基づいており、貧困のラインは一般の消費水準のほぼ6割である。ただ、なぜ6割か、についてははっきりとした回答はない。
    • 年金や雇用保険などいろいろな「最低」ラインと、必要保護基準の合理的な整理が必要
    質疑応答:
    • 貧困ラインの歴史的展開という大枠での議論の流れが、スライドでははっきりしない。
    • 日本の場合について、スライドによるまとめに工夫がなく、論点が整理されていない。

    次回の発表は:
    3章:舒、松林、濱崎
    4章:白石、川崎、松本
    です。

    (吉田・新井)


    2008年7月1日(晴れ)
    授業
    欠席:なし
    遅刻:1名

    ゼミOB(10期生)の江口さんがいらっしゃる。某地方都市の市議会議員で、上京の機会を利用して先生を訪ねていらした。江口さんから、市政の課題について聞いた。

    • 嘗てゴム産業が栄えた。→焼き鳥消費量全国一。
    • 人口減少と中心市街地の空洞化
    • 新幹線効果を期待できないか?
    • 焼き鳥とラーメンを売っていこう、他に松田聖子らの出身地

    今日は、フリーソフトの「ちびすな」の利用についての講習。
    デジカメで撮影した画像などを簡単に、一発で縮小するためのツール
    なぜ、ちびすな?
    →無料、操作が簡単、パソコン設定をいじらなくていい、容量も小さい、再起動不要
    ⇒デジカメ、携帯、などで撮影した、発表や論文用の画像を縮小し、ペイントなどのソフトで加工しやすくするため
    手順:

    • フリーソフトなのでPCの安全には気をつける
    • ソフト名の「チビすな !!」をクリック
    • インストーラー付き版をダウンロード←ここで先生からインストールの説明(インストーラー無し版の場合は、任意のフォルダにダウンロードしたファイルを解凍しなくちゃいけない。)
    • インストール先はデスクトップ(家のパソコンの場合はCドライブでOK)
    • 大学のパソコンは再起動するとインストールしたアプリケーションソフトは自動削除される
    • 名前を付けて保存→デスクトップなど分りやすい場所に保存
    • デスクトップの「chibi142.exe」をクリック
    • インストーラーが始まる
    • 案内に従ってインストール→インストールの完了
    • 好きな画像をダウンロード(右クリック、「名前を付けて画像を保存」)→ちびすなを開いて…
    • 画像ファイルの存在するファルダを選んで設定
    • 縮小画像の出力先フォルダもデスクトップなど作業しやすいところに設定
    • その他、回転なども設定
    • resizeファイルが縮小された画像です→これを更に縮小することも
    • ペイントの「ファイルを開く」でresizeファイルを開く→画像の編集ができる

    ついでに!
    SPACE ALC:http://www.alc.co.jp/の英辞郎で英和⇔和英に変換できる。
    研究用HPを作成し大学ホストコンピュータにアップロードする際に、ファイル名は半角英数で書く。ローマ字もいいけど…大学生らしく英語で名前をつける…

    その他のツール(リワークスとか)についてはまた今度。

    次回から、岩田正美『現代の貧困−ワーキングプア/ホームレス/生活保護−』ちくま新書(全7章)の発表
    ◎分担
    1章:新井、吉田
    2章:只縄、芳賀、松田
    3章:舒、松林、濱崎
    4章:白石、川崎、松本
    5章:田中、西内、岡崎
    6章:秦、糸永
    7章:井元、真壁、小田

    (松林、松本)


    2008年6月24日(快晴)
    授業
    欠席:2名(体調)
    遅刻:1名

    前回の日記を確認した後、テキスト8章と最終章の発表をした。
    次に、新入生歓迎コンパの画像送付で生じたメールの容量オーバーを受けて、先生から容量確保について説明があった。こまめにチェックしましょう。

    【8章の発表】(糸永君、秦君)
    「子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるのか?」

    • 昨今、政府の「無駄遣い」が話題になっている。無駄な公共事業、公共工事の談合、社会保険庁によるデタラメな年金制度運営など赤字が続き、税金が穴埋めに使われている公共事業では、どのようにコストを計算すべきなのか?→埋没コストを考えるべき。
    • 埋没コストとは、すでに発生しており取り消し不能なコスト。例)5万円(=埋没コスト)で買ったデジカメが故障。修理か新品購入かは追加コストが安い方が合理的。埋没コストの5万円は忘れて判断すべき。→公共事業に当てはめて考えると…過去の埋没コストは忘れて、赤字が出る公共事業は廃止する。
    • 政府による税金の無駄遣いは私たちにも原因がある→私たちは目につきやすい公共事業を要求しがち。
    • 「子供の医療費無料化」は一見良さそうな政策だが、実はデメリットが多い。無料なら悪用する人がいると考えて政策は行うべきである。→@さほど必要ではないのに病院に通う人が増える。A急いで処置する患者の対応が遅れる。B医師が多忙になり、ますます成り手がいなくなる。Cまた、時間コストによる隠れた不平等も発生。D地方財政の悪化など
    • 私たちは、政府に期待し安易にコストを無視した要求をし、政治家もまたそれに答えようとする→結局、私たちも政府に癒着しているということを自覚すべきである
    発表に対して質疑応答が行なわれた。
    • デジカメの例について…→埋没コストは忘れて追加コストで判断する。修理のほうが安ければ修理する。
    • どうして埋没コストを忘れなければならないのか?→もう戻ってこないから。
    • カメラの場合、エコロジーの観点から新品に買い替えるのは良くない?。→リサイクルが可能。修理は特別な工程のためかえってコストがかかる。

    【最終章】(岡崎さん、田中さん、西内さん)

    • 「意外にも、日本が石油製品の輸出を増やしているのはなぜか?」
      1. そもそも、原油を精製して石油製品を作る→日本の精製技術は高く(低コストでできる)、イランは精製技術が不足している 
      2. そして、輸送コストは安く、日本を経由してもたいして問題ではない→日本の石油製品輸出が増える
      3. また、原油上昇のためのバイオエタノール燃料の普及は、砂糖値上げ→お菓子値上げにつながり、バイオエタノール生産への移行は、他の作物がつくられなくなり、他の作物の高騰へつながる 
    • 「牛肉を、ステーキ店と焼肉屋のどちらで食べるか?」
      1. 機能よりも感情が満足を作用する→牛を一頭仕入れれば、「全体で利益が出ればいい」といった売り方ができる  
      2. ステーキ店と焼肉屋の違い→作業の違い→ステーキ店では焼き方味付けは職人がやる→結論としては、自分でうまく肉を焼けるなら焼肉屋、ないならステーキ店がよい
    • 「家具の組み立てと運送はどちらを先にすべきか?」
      1. 家具の満足は、コーディネイトで決まる(この部分の価値は不確実性が高い)
      2. 組み立てを家でやるなら運送のコストは下がるが組み立てのコストは上がる
      3. 結果として、個人によってコストは異なるといえる→設置、コーディネートの不確実性を下げる試みをしたIKEA(スウェーデンの家具屋チェーン)の例
    • 「子供を持つ親が喜ぶサービスとは?」
      1. 不確実性を小さくしたり、消費者の取引コストを下げる事により、顧客の満足感を上げること、すなわち顧客の満足感が何から得られるかを的確につかむことが重要  
      2. サービス業の基本→消費者の取引コストを下げ、来店につなげること
      3. 問題点→効率が下がること覚悟で行えるか→本当に客が望むサービスを見つけられるのか
    • 「アジア製の安い邦楽CDは、本当に日本の音楽文化の敵だったのか?」
      1. 欧米のCDはOKなのに、アジア製の安い邦楽CD(還流CD)が売られなくなった理由は?→日本の音楽文化を守るため(著作権者の利益を守らなくてはならない)
      2. しかし、本当に還流CDは著作権者の敵なのか?→むしろ著作権者の利益だけを考えれば、還流CDの輸入禁止は間違った措置であった
      3. 国産CDが高い理由は、人件費が高い日本で製造しているからであり、還流CD規制こそが著作権者の敵である
      4. 結論として、還流CDの輸入禁止措置は、著作権者の利益ではなく日本国内のCD製造業者などの利益を守っているのであり、日本国内で販売する邦楽CDも、海外で大量生産して価格を下げて売れば著作権者の利益は増える
    次回授業予定:
    ・最終章質疑応答。
    ・「チビすな」(フリーソフト)で画像縮小。次回ダウンロード&インストール。
    ・次のテキストは『現代の貧困』
                   

    (真壁、松田)


    2008年6月17日(晴れ)
    授業
    欠席:なし
    遅刻:1名

    前回の日記を確認後、テキストの第六章、第七章の発表を行なった。

    【6章の発表】(舒さん、松田くん)
    「100円ショップの安さの秘密は何か?」

    • 「付加価値」に分解:いくつもの段階での生産活動によって、生み出された価値の合計
    • 「製造コスト」(中国義鳥市等の人件費が安い国での製造等)、「物流コスト」(大量仕入れ・現金取引等)、「販売コスト」(大部分の仕事をアルバイトで)を削減
    • 「追加コスト」:日本国内でデパート向けに製品を製造している工場で、設備・職人が遊んでいる時間を利用して製品を作ってもらう。→高い技術のある工場で簡単な製品を作ってもらえるのでかなり高品質のものができる。→設備費、人件費は支払い済みなので追加コストだけで製品を作ることができる。→100円以下なら利益、工場側も利益。
    • スーパーなどより小形な商品、旬を過ぎた商品、試験的な商品、など。
    • あるだけで売り、売り切れても注文をうけない。
    • 100円ショップで原価を考える人は賢くない!他店に比べて安いか高いかで判断すべきだ
    発表に対して、質疑応答があった。
    • 99円ショップでは、生活雑貨だけでなく生鮮食品の販売もしている。コンビ二の売れ残りを売ることはできないし、どうしているのか?パンも近くにスーパーに比べて安いがどういう構造になっているのか?→専属の農家と契約していて、中間卸売りを排除することで安く売っている。

    【7章の発表】(芳賀さん、只縄さん)
    「経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?」

    • 表面的には同じ所得でも、労働コスト(取引コスト)がそれぞれ違う。→ 例)1.働いただけ所得が得られるひと。2.地位によって所得が得られる人。つまり少ない労働で高所得が得られる人。 
    • 経済格差は単純に所得の差なのではなく、本質は「資産格差」である。
    • 政策では上記1、2の区別をつけるのが難しいため、一概に高所得者の資産を低所得者に再分配するのが平等とは言えない。
    • 「比較優位」:絶対的に能力の高い人と低い人がいた場合でも、能力の高い人が全てを行うより二人で分業する方が必ず効率がよくなる。
    • 仕事においては自己認識が大事である。『スター』と『縁の下の力持ち』の組み合わせでは各々の能力が効率よくいかせられる。分業のメリット。(一番やっかいなのが能力もないのに、自己評価だけは高い人)
    • 稼ぐ能力とは、比較能力に基づく分業の利益である。
    • 容姿や資格を売り物にして得られる仕事では、さほど稼げない→資格を得ることよりも、仕事に対して真摯な人が企業からは欲される。
    • 魚釣りの例→モラルハザードの説明。モラルハザードは除けない。モラルハザードの解決は難しいが、比較優位を用いればひとつの解決にはなる。
    • 能力うんぬんよりも、まじめでコツコツするタイプは概して就職も得やすい。
    発表に対して質問が余りなかったが、先生から発表者に対して、なぜテキストの著者がそのような議論の展開をするのか、無関係なことを並置する訳がないのだから、著者の「論理」を、「議論の繋がり」を、自分で考え整理するテキスト読みを心かけるようコメントがあった。

    次回は8章、最終章です。

    (濱崎・秦)


    2008年6月10日(晴れ)
    授業
    欠席:1名(体調不良)
    遅刻:なし

    前回の日記確認の後、テキストの4章と5章の発表が行われた。

    【4章の発表】(松林さん・浜崎さん)
    「携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか」

    • 各消費者によって異なる使い方→さまざまなタイプの消費者に契約してもらい、上限まで払わせたい(会社側)→価格差別の利用
    • 割引サービス(通話料金)→通話相手による通話回数や必要度の違い。→代わりの方法がない消費者には値下げをしない
    • 複雑なプランを理解しようとする人、しない人→自動的に価格差別できる→理解しよとない人の理由は、取引コスト(情報コスト)→企業は意図的に情報コストを上げ、消費者をふるいにかけている。
    発表に対して質疑応答が行われた。
    • 複雑な料金プランは違法ではないのか。→複雑であること自体は違法ではない。詳細な情報を完全に見せないでいたら違法だが、見ようと思えばすべて見える状況であれば違法ではない。また、消費者にとっても選択の余地が与えられる。店に行けば説明してもらえるが、それも取引コストだと考える。
    • 図表等の画像の取り込み法は→画像ツールボックスを使おうとしたが、目盛が等間隔にならず作りにくかったので、スキャナでJPGファイルとしてとりこみ、ペイント・ソフトでサイズ調整

    【5章の発表】(新井君・吉田君)
    「スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?」

    • Sサイズと二倍の量のGサイズの価格差はコーヒーの種類に関係なく100円である。
    • コーヒー1杯のうち、コーヒー豆やミルクそのもののコストは小さい。ex.1杯分のコーヒー豆は1円程度。
    • コスト→原材料に加え、人件費、店舗の家賃、水道・電気などを合計すると、1杯当たり約220円のコストがかかる。Sサイズの税抜き価格が238円で、利益はわずかに18円。
    • Wサイズにすると、増加する店の負担は原材料費のみなので、利益が60円にあがる。→量を二倍にしても原材料費しか変わらないのでGサイズのほうが効率よくたくさんもうけさせてくれる。
    • IT技術による取引コスト削減→@利点:家にいながら商品が探せる。企業も、特定の年齢層や、趣味を持った人に向けて広告が打てる。A欠点:情報を守るためのセキュリティが不可欠なので余計なコストも増加する、必要でないメールの処理など。
    発表にたいしてつぎの質疑応答が行われた。
    • 種類による価格差が、原材料費が安いのに比べて高いのはどうしてか。→内容物の差がもともとあり、消費者の嗜好・需要を利用して利益を増幅させる(利益率アップ戦術)
    • 「フェア・トレード」の価格形成について。(コーヒーに限らず)→調べてきます。

    次回は6章と7章の発表です。

    (芳賀・只縄)


    2008年6月3日(雨)
    授業
    欠席:2名(体調不良)
    遅刻:なし

    前回の日記確認のあと、先生から無断欠席をしないよう、またプライバシーに関わることは、先生にのみ連絡するよう、注意があった。

    テキスト発表の前に、先生からパワポでの「画像のダウンロードと挿入」操作及び、画像の名前の付け方について説明があり、各自操作を確認実施した。
    ・画像の著作権に注意して、出所などを必ず明記する ・画像を選択して、名前をつけて保存
    ・画像の名前は、半角英数で書く
    ・空白を作らないように、アンダーバーの使用(Shift+ろ):in_side_ing

    1.白石君と川崎君の発表 第二章
    【テレビやデジカメの値段がだんだん安くなるのはなぜか】

    • 規模の経済性:規模の拡大にともなって、1台あたりの生産コスト(平均コスト)は低下する
    • 1.販売数量増加→2.生産規模拡大→3.平均コスト低下→1に戻るといった循環がうまれる(経験効果もともなって)
    • デジカメ価格低下の背景:海外輸出量の増加(9/10が海外に);「輸出による規模の経済性」:国内だけでなく海外全体に輸出→日本の価格の低下
    • その他品質管理向上(経験効果)も価格低下要因の一つ
    • 大型店舗で効率良く販売→同じ商品でも大量に仕入れることによる仕入れ価格のコストダウン、販売などのコストダウンで商品は安くなる。
    • ひとつで多機能は、消費者の「取引コスト」を節約→商品と商品との共通コストを組み合わせることのよって「範囲の経済性」があがる。「範囲の経済性」が消費者の取引コストを安くする。
    発表に対して、質疑応答が行なわれた。
    • それぞれの図やグラフは自分で作ったのですか?→主に白石君が中心に二人でつくった
    • 高機能化したら、その分固定コストが上がり平均コスト低下につながらないのでは→その分生産規模も拡大するので、平均コストは低下する
    • ひとつで多機能は、生産者側にも利益はあるのか→共通のコストをひとつにまとめることで無駄を省けるので、結果得である
    • それぞれの機能を別々に作り売った方がよいのでは→需給の問題。多機能の方が消費者の需要が大きい

    2.井元君と真壁君の発表 第三章
    【大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか】

    • 価格差別
    • とくにDVD販売においては、高く買う客には高く、安くしか買わない客には安く売る「時間を通じての価格差別」
    • 現実に消費者の行動は予想できないので最初は価格を高くして売り出し、消費者の反応を見ながら価格を下げていく
    • 価格の決め方:企業の平均コストと消費者の評価で価格は決まる
    • 消費者は魅力的な付加機能がついた商品なら高くても買うという行動を取りやすい→基本機能だけの製品ではもうからない
    • 価格差別という戦略は独占を前提→実際には価格競争にさらされ、独占状態ではない
    • 独自の付加機能があることでその部分の価格を自由に設定でき利益率を上げる→独占状態を作り出す;DVDの場合は、映画の独自性を利用して独占状態を作り出すことが可能

    次回:第四章・第五章の発表

    (西内・田中)


    2008年5月27日(晴れ)
    授業
    欠席:1名
    遅刻:なし

    まず、前回の日記を確認しました。
    次に、松本君と小田君が吉本佳生『スタバではグランデを買え!』の第一章「ペットボトルのお茶はコンビ二とスーパーのどちらで買うべきか?」について、パワポで発表しました。
    【重要なポイント】:

    • 同じものが違う価格で売られている理由 →「取引コスト」と呼ばれるコストが存在しているからです。
    • 「取引コスト」とはどういうものか? →「時間と労力(手間)、余分なお金の支出、他の資産の使用、心的負担」と言ったものが、買い物の代金とは別にかかるとき、それを取引コストと呼びます。(「他の資産の使用」と「心的負担」の説明として、例を挙げました。) →取引コストは相対的な概念のため、取引の当事者間で異なることがあり得ます。
    • もし取引コストがなくなったら、やすい物を買う、つまり、「同じものは同じ価格」にしようとはたらきます。 →裁定が行われます。
    • なぜ同じ業種の店が集中するのか?(具体の例を挙げて、皆に質問をしました) →競争している中心地に行く方が買い物にかかる取引コストを節約できます。
    • ライバルの主力商品や2大政党の政策が似ているのはなぜか? ライバルの主力商品→消費者の好みに合わせた商品を開発します。 2大政党の政策→有権者の好みに合わせた政策を公約します。 つまり→対象の好みに合わせるものを行動します。
    • どんな店で日常の買い物をするか? →消費者の生活において重要な取引コストを節約できる店を選びます。 →生活スタイルの変化に応じて、取引コストは変化します。 →取引コストの節約は消費者と店の共同作業が必要です。
    • 物流システムが支えるコンビニの便利さ: コンビニの便利さ:買い物にかかる手間を節約することと品揃えを充実させて、品切れをなくすことです。 →運送業者は、工場から集められた物を一時的に倉庫に保管し、各店に配送します。
    • 「ドミナント戦略」とはどういうものか? →配送拠点を中心に、特定の地域に集中して、店を出すことです。
    最後に、二人の発表に対して、次の質疑応答があった:
    • 結果としてコンビニとスーパーどちらで買うべき? →取引コストによる為。一概にどちらとは言えない。
    • 通販が主流になる? →商品を注文してから届くまでの時間、サイズが分かりづらい、などの取引コスト次第。
    • セルフレジとは? →会計作業を買い物客がやること。例:セルフのガソリンスタンド。英国ロンドンでは、買い物商品数が少ない人にはTen Itemsのレジが用意されている。
    • ドミナント戦略は良い戦略? →コンビニは配送拠点が近いことが重要。売り上げが伸びたら、別の配送拠点を作れる。
    次週の予定:一章発表への質問、意見の続き。二章と三章の発表。

    (舒・白石)


    2008年5月20日(曇り)
    授業
    欠席:無し
    遅刻:無し

    先生から、参考図書の紹介と【参考文献の表記法】の説明があった。
    野村進『調べる技術・書く技術』、講談社現代新書、2008年
    また、上掲書の中から、web上で新聞等を読む際に役立つサイトとしてジャーナリストの森健さんのサイトが紹介され、各自チェックをした。新聞を読もう。

    次に、最初の課題図書の吉本佳生『スタバではグランデを買え!』、ダイヤモンド社、2007年のアサインが行なわれた。課題図書とした点は、経済学の知識は政策論の基礎であること、図表が使われておりパワポのスキルアップに適していること、生きた経済の学であること、と先生より説明があった。
    1章につき2人が担当してパワーポイントで発表を行う。発表での注意点として章を読んでいないほかの人からの質問にも答えられるようにし、しっかり説明できるように調べておくこと。

    章担当は以下の通り。

    1. 松本・小田
    2. 白石・川崎
    3. 真壁・井元
    4. 浜崎・松林
    5. 吉田・新井
    6. 松田・舒
    7. 芳賀・只縄
    8. 秦・糸永
    9. 西内・田中・岡崎

    次回は、第一章の発表です。

    (川崎・小田)


    2008年5月13日(曇り時々雨)
    授業
    欠席:1名(風邪)
    遅刻:なし

    まず、前回の日記を確認した。
    次ぎ、先生から、清水草一『港区ではベンツがカローラの6倍売れている』新書の新聞書評記事が配布されて、格差社会論に驚天動地した著者が、各地各分野を歩いて自分の目で事実を追い、巷間に流布する言説を問うその姿勢から、各自の関心テーマを見つける際のヒントとして欲しいとお話しがあった。

    その後で、前回のパワポ講習の続きを行なった。

    • ツールボックスのアイコンの簡単な説明(カーソルを当ててみる)
    • 線・矢印を書く
    • 色を変える、筆、バケツ
    • オートシェイプ、曲線、基本図形、吹き出し、図形にテキストを挿入
    • 表とグラフの作成
    • 画像の挿入(クリップアートから。著作権保護に注意!!)
    • ハイパーリンク(大学のURLにリンクを貼る)

    【宿題】:来週までに今回使ったツールを使って、各自関心のあるテーマについて、スライドを作ってくる。

    次週の予定:課題テキストを決める。

    (井元・岡崎)


    2008年4月22日(晴れ)
    授業
    欠席者:なし

    まず、ゼミ日記の当番をテストとして新井・糸永の2名が担当することとし、日記・MLのルール:

    • 日付
    • 欠席者
    • 授業内容
    • 次週の予定
    • 名前
    • 以上のことをゼミTのMLで送信する→次回のゼミ冒頭にて確認。
    を再確認。

    次に、パワーポイントの講習。

    1. vistaの互換性についての注意 cf.大学教室のPCはXPでoffice2003
    2. デザイン・テンプレートの設定(メニューの書式から)
    3. レイアウトの設定(メニューの書式から)
    4. 保存方法(メディア、拡張子、上書き保存)
    5. テキスト入力(自己紹介のスライドを次々に作成)
    6. アウトラインペインとスライドペイン、ノートペインの活用について(ノートにメモ)
    7. ヘッダーとフッターの入力(メニューの表示から、「タブ」)
    8. スライドの移動と削除
    9. 任意のスライドから実行 cf.メニューのスライドショーの実行
    10. 配布資料の作成について(メニューのファイルの印刷):(印刷→印刷対象を配布資料に変更 授業前発表者は配布資料を20部刷っておく事 用紙はゼミロッカー、欠席者の配付資料に氏名を記入、日記当番がロッカーに)
    11. ノート印刷について (発表者が自分で持っているもの→1部印刷して「手持ち」)
    12. アニメーションの設定(まず対象を選択して、付けたいアニメを選択し、プレビュー)

    次回、5月13日は、パワポ講習の続きで、グラフやフローチャートの作成などを予定。
    共通の課題テキスト候補として、先生より以下が紹介された。

    • 吉本佳生『スタバではグランデを買え!』ダイヤモンド社
    • 岩田正美『現代の貧困』ちくま新書
    • 大江正章『地域の力』岩波新書
    • 野口悠紀雄『戦後日本経済史』新潮選書
     (糸永・新井)


    2008年4月15日(晴れ)
    第一回授業
    欠席者:1名

    初回なので、まず、ゼミ室でのパソコンを利用した授業方法について確認をした。

    • ノートPCの電源
    • USBポート
    • 無線スイッチ
    • 起動
    • 学内無線lan接続方法
    • ゼミHP
    • 日記  cf.07年度の日記から今頃は・・
    • メモ帳にメモを作成
    • 名前を付けて保存
    • メール送受信、メールの控えCC
    • 欠席遅刻の事前もしくは事後連絡、プライバシーの扱い
    • 挨拶
    • 担任が遅れている場合の教室準備の手続方法
    • PCの終了方法、整理整頓方法
    18時になり、一旦PCを終了して、30分間の休憩・夕食時間をとることに(貴重品は携行)。18時40分に再開しゼミUVにオブザーバー参加。

    (担任) 



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