Diary 2016




2016年末の納会コンパ@いねや2階(2016/12/20)

Always, now under Construction.
 この日記は、ゼミナールT(政策科学研究)の活動内容を公開するものです。毎週当番が日記を書いてメーリングリストで担任とゼミ生に送信し、修正を加えてHP上で更新し、次の授業の冒頭で出席者全員で再確認しているものです。
 個人情報保護の観点から、欠席者、遅刻・早退者の氏名はHP上では非掲載としています。その日の授業内容を要領よく記述する文章表現の訓練、毎週の授業内容の相互確認、当日欠席者への情報伝達、学部一年生向けのゼミ案内、などを目的としています。(担任・上沼)


2017年1月28日(土曜日、晴れ)
第15回授業
欠席者:2名(1名はインフルエンザ)
遅刻者:1名

 毎年恒例の卒業予定者によるゼミ卒業論文発表会を、3号館2階の201教室で実施した。詳細は、ゼミU・Vクラスのゼミ日記を参照。

(担任) 


2017年1月17日(晴れ)
第14回授業
欠席者:なし
遅刻者:なし

 前回に続き、本日5限にプレゼンする2年生の残り7名分の、パワポ配布資料のプリント作業を実施し、併せて、各自の期末提出のゼミ論ホームページの更新作業を行った。

 なお、担任より、来年度から赤字削減のため、セミナーハウスの宿泊費が1泊当り、500円値上がりすると報告があった。それに関連して、本庄高等学院に隣接する施設がセミナーハウスとして「復活」するので、近くてアクセスがし易く、就職活動をしていても参加が可能なので、ゼミ役員は抽選申込みを必ずして利用すること。また、社学が完全昼間部になる以前は、上沼ゼミの合宿は多い時で年に4、5回、それも2泊3日であった、という話があった。

 次回は、1月28日(土)に卒業生の卒論発表会と懇親会を行なう。

(担任) 


2017年1月10日(快晴)
第13回授業
欠席者:1名(体調)
遅刻者:なし

 成人式の感想を話しながら、出欠を確認した。
 昨年末の予定では、夏目漱石など文化人が眠る雑司ヶ谷霊園と、大隈重信ほか明治時代の立役者や軍人の立派な墓石が並ぶ護国寺を、excursionする予定であったが、5限に予定されている2年生のゼミ論の発表配布資料を印刷することにした。今回、昨年末に決定した新役員が作業の指揮を行なった。
 全員分を印刷し、冊子化する予定であったが、コピー機の具合や、準備不足の一部ゼミ生のため、次週発表者の資料は次回に回すことになった(excursionは延期)。

(担任) 


2016年12月20日(快晴)
第12回授業
欠席者:なし
遅刻者:なし

 2016年末の最後の授業となり、最初に先生から、「期末課題(ゼミ論ホームページ)の提出についての再確認」と、「年度末の今後の予定の確認」があった。

【期末課題の提出について再確認】
期末のゼミ論提出の際、以下を注意する:

  • 提出フォルダの作成と、フォルダの名前は、半角英数で苗字
  • htmlの名前(半角英数で苗字.index.html)
  • htmlの更新は、TeraPadにて、80字で折り返す設定にて作業(コメントをやり取りする際に、行数を指示するので)
  • 画像(.jpg)のサイズと名前(ペイントでサイズを落とし、必要ならトリミング。名前を付けて保存の際に、.jpgを選択し、半角英数の名前)、画像を置くファルダ(名前はjpg)
  • 最終更新日の確認(必須、なおhtmlファイル名に数字など付けて保存しないこと。複数ファイルがあると、どれを更新しているか分からなくなる。)
  • 作業途上のメモ帳や使わない画像などのコンテンツは、保存が必要なら、別フォルダに置く
  • 提出フォルダは、.zipに圧縮し、CourseN@viにて登録により提出

【今後の予定】

  1. 1月10日 雑司ヶ谷霊園〜護国寺まわり?
  2. 1月28日 卒論発表会(3-201)
  3. 2月25日 OBによる就活相談会(14-604)
(市木)

【市木 発表】研究テーマ「高齢者による交通事故防止策〜運転免許自主返納がしやすい環境づくり〜」
章立て:

  1. 前回の発表
  2. 研究の目的
  3. 高齢運転手が事故を起こしやすい要因
  4. 高齢運転者対策の推進に関する規定
  5. 運転免許の自主返納
  6. 問題点
  7. 今後の予定
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 東京のタクシー会社で初乗り料金を\410に値下げしたところがある。また、タクシーの車種を、従来のものからワゴン車のような、高齢者が乗りやすいものに変更していく動きもあるので、それらを調べてみると面白い。
  • トヨタをはじめとした自動車生産メーカーが、2020年の東京オリンピックまでに自動運転を普及させていく計画があり、この免許返納政策の必要性はあるのか。
  • 交通条件の違う地方と都市部を分けて、政策を立てていくべき。
  • 国の法律は全国一律のものであり、地方特有な問題になど対応しきれない。
  • メディアの報道によりアジェンダが歪められることがあるように、「高齢者による交通事故が多い」というのは、メディアが作り出したものではないのか。
  • 若者のクルマ離れによる国内需要の低下に伴い、メーカーの経営状況は危機的な状態になるのではないかと考えられる。メーカーや産業面の観点から調べるのも面白い。
  • 政策提言のゴールを免許返納に定めるよりは、事故防止器具等の購入時の財政援助の法が現実的。
  • 高齢ドライバー交通事故防止に関する政策提言をしているのは、どのような利害関係に基づく人物なのか、を調べるべき。

【浅野 発表】研究テーマ「植物工場の推進〜東北復興をモデルに〜」
章立て:

発表に対するコメント:

 次回

(市木、浅野) 


2016年12月13日(快晴)
第11回授業
欠席者:1名(私用)
遅刻者:なし

 先生から、最近、「私用により欠席」との届出が少なくないが、個人情報を配慮しつつ、私用の届出に意を用いるように、とのお話があった。
 また、期末のゼミ論提出の際の、フォルダの作成と名前、ファイル名の付け方、画像のサイズ縮小と.jpg変換、最終更新日の確認、使わないコンテンツは別フォルダに置く、提出フォルダは、.zipに圧縮、などの注意と再確認があった。

【遠藤 発表】研究テーマ「千葉県南房総市における地域活性化―地域主導の観光振興―」
章立て:

  1. 研究動機
  2. 前回の発表を受けて
  3. 南房総市の現状
  4. 事例
  5. 伊豆での取り組み
  6. 今後の方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 南房総市の現状について、地域活性化する意義について、衰退の様子・データをグラフなどを使って、バックデータを詳しく示す必要がある。
  • 観光振興の一環で日帰り観光バスの誘致に成功したところで、その利益の多くが東京の旅行会社に落ちるのではないか(宿泊の場合、地元にお金が入る)。
  • 発表した他に、振興策として地元の行政、団体、住民などが行なっている大きな取り組みがないか。
  • 地元の人たちが、何を課題とし何を行っているか、来たのかを知るためにも、先行研究にあたる。文献の所在は検索できたが入手が難しい場合は、図書館のレファレンスカウンターを利用する。
  • 車を借りなければ行くのが難しいことなどを考慮すると、交通手段や交通の便について改善する必要がある。

【臼井 発表】研究テーマ「オープンガバメントの実現ーー千葉市の取り組みから」
章立て:

  1. 前回の発表
  2. 前回頂いたコメント
  3. オープンガバメント(Gov2.0)とは
  4. 千葉市の取り組み
  5. まとめ
  6. 今後の方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 匿名投稿のほうが、より率直な意見が得られるのではないか。
  • 「オープンガバメント推進協議会」の活動の全体像が分からない。
  • 佐賀県武雄市、福井県鯖江市等の取り組みを調べてみると良い
  • 政府省庁のどこがオープンガバメントや電子政府の推進に関係しているのか。
  • なぜオープンガバメントという概念が日本で注目されるようになったのか、その事情や背景要因、意義について、海外の先行事例の事情も含めて調べてみる。
  • サービスをどのようにレビューするのか?

 次回のゼミでは、浅野君、市木君が発表を行う。

(遠藤、臼井) 


2016年12月6日(快晴)
第10回授業
欠席者:なし
遅刻者:なし

【狐塚 発表】研究テーマ「日本でのフェアトレード推進〜普及を妨げている課題の改善」
章立て:

  1. 研究テーマ
  2. フェアトレードとは
  3. 盛んなフェアトレード事例(海外)
  4. フェアトレードタウンの基準
  5. フェアトレード・タウン事例(日本) T熊本 U名古屋
  6. 広がらないフェアトレード(日本)
  7. 今後の研究方針
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 児童労働をテーマから外したら、「フェアトレードを推進しなければならない理由」がなくなってしまった。推進しなければならない理由を明確にして、スライドに盛り込む。
  • フェアトレードと言えば、バナナやコーヒーなどが浮かぶが、もう少し詳しいフェアトレードの説明が欲しい。殆どの貿易品とどう違うのか。あるいは、産油国機構が大手欧米資本等と価格交渉をして決定している原油は、フェアトレード?
  • スライドでは「公平」と「公正」の言葉が出てくるが、その違いを明確に。
  • 何を持ってfair? 何がunfair? fairnessとは?
  • イギリスのフェアトレード・ファウンデーションという組織について、設立の経緯や活動など、調べる。
  • 文章の主語を明確にする。
  • イギリスはキリスト教信者が多くて、この人たちは恵まれない人のために何かをするという、文化が根付いてるからフェアトレードが広まるのではないか。
  • ネスカフェやスターバックスのように、企業イメージやブランド戦略として、フェアトレードを利用している。
  • 認証制度があるとの発表だが、認証制度とブランドイメージの利用との関連は?
  • フェアトレードタウンは、だれが認証するの?製品やタウンの認証機関の説明が必要。
  • 熊本市出身だが、市では小中高でのフェアトレードに関する教育はなかった。市場規模が小さいのか。
  • ロンドン・オリンピックでのフェアトレード商品の利用拡大策は、興味深い。是非、東京オリンピックでも、それに負けない拡大を都や関係団体に働きかけることができるよう、研究を深めたら、良い研究になる。
  • 参考文献のリンクには、リンクを貼るだけでなく、そのURL文字列を、リンクページのタイトルに続けて書く。

【大山 発表】研究テーマ「教育格差−子供の貧困解決のために−」
章立て:

  1. 研究動機
  2. テーマの変更
  3. 教育格差の位置づけ
  4. 教育機会格差
  5. 地域格差
  6. 今後の研究方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 発表用のファイル名には、名前だけでなくテーマ名などを入れる。ネットの参考文献も、リンクページの設置者名を調べて入れるように。
  • 北欧諸国は政府が教育に宛てている費用が殆ど無料で日本と異なるため、比較すること、当てはめることは難しいのではないか。
  • 発表に使われているセンター試験のデータが古い。今は、通信教育があるため結果が変わってくるのでは。
  • 教育困難校についても、教育格差に関係があるのではないか。
  • フリースクールも、割合は小さいが、一種の教育機会の確保手段。
  • 日本の教育行政は、格差是正より国際的リーダーの選出(底上げよりも上の層の伸び)を目標としているのでは。
  • 生活保護法により大学に進学しにくい状況の人もいる。生活保護法に関しても調べて、考察してみては?
  • どこの地域にも進学校、有名高校はある。問題があるのは最終学歴の大学ではないか。
  • 地方の学生は、生活費が高い東京など大都市の大学には、奨学金がない限り進学できない。
  • 奨学金をもらえない人はアルバイトもしなければいけない。アルバイトの雇用条件、課税限度額も考えなければならない。
  • 問題行動の生徒を忌避して私立を選ぶ、あるいは少子化からも入学生徒数が減少し先生の数が減る公立校の現状がある。ここにも教育格差の要因がある。
  • 教育格差の諸要因とその連鎖をどう断ち切るか、政策提言の突破口を見据えた方がよい。奨学金制度改革、教員確保や少人数制のための予算、アルバイトの課税、生活保護と進学、など、具体的な切り口を探す。

 次回、ゼミ論発表の続き。

(狐塚、大山) 


2016年11月29日(天気)
第9回授業
欠席者:1名(体調不良)、1名(他科目実習)1名(私用)
遅刻者:なし

 本日の発表予定者が体調不良で欠席し、1名のみの発表となる。先生から、風邪など体調不良が多いので、自己管理をきちんとするよう、不調になったら早めに医療機関を利用して長引かせないよう(大学の保健センターなら欠席届など便利)、助言があった。

【井上 発表】研究テーマ「学校教育における演劇」
章立て:

  1. テーマの変更
  2. 演劇教育とは
  3. 演劇教育の必要性について
  4. 現状・問題点
  5. 演劇の授業実践例
  6. 政策提言の方向
  7. 今後の方針
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 主体が明確でない。政府なのか、自治体なのか、NPOなど、なのか。誰の視点なのか。行為なのか。
  • 教師を増やしても、受け皿となるカリキュラムなどを作らなければ意味がないのではないか。
  • NPOや文化庁、文科省の演劇教育の施策や提言、活動などを調べる。平田オリザや野田秀樹などの活動は、どのような仕組みと背景で可能なのか。彼らの活動の成果や課題は。
  • 社交性を身につけるということと、芸術系科目時に求められる完成度とではゴールがずれる。
  • 初等、中等、高等教育の期間では、盛り沢山のカリキュラムや受験対策があって、演劇教育が入り込む余地がないのでは。そういえば、幼稚園のお遊戯会など盛んだが、保育士の教育機関(養成大学・学部)では、どういう教育法を実施して育成しているのか、調べる。
  • 平田オリザの関連で大阪大学の事例があるが、演劇サークル活動が盛んな早稲田大学の中で、演劇教育の必要性が、実践が、たとえば教職課程で、どのように認識されているのか、足元を調べてみるといい。

 次回も、ゼミ論発表の続き。

(井上) 


2016年11月22日(快晴)
第8回授業
欠席者:1名(体調)
遅刻者:なし

【関 発表】研究テーマ「日本農業の問題の改善 〜真の農家のための組織JAを作っていく〜」
章立て:

  1. 今の問題点
  2. JAについて
  3. 事例1,2,3
  4. JAの良さを生かすには
  5. 参照:オランダの農業
  6. IT農業のメリット
  7. これからの研究方針
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 単位農協の注目事例が、JAの根本的な問題の解決にはつながっていかないのは。
  • 参考文献のリンクの記述が不正確。リンクページのURLをコピーして、スライドではリンク及び、URLの記載をしかりと行なう。
  • JAの問題点を整理して、しっかりと向き合うこと。
  • 小泉議員などが進めている農業改革と、JAが行っている自主改革の両方を整理しながら、それらがテーマである日本農業の問題点の改善に資するものか考察するとよい。
  • 規制改革推進会議などでの政治の動きを追いながら、単位農協の注目事例も収集していく。

【斉藤 発表】研究テーマ「農産物の輸出戦略ー農業特区とブランドの二本柱ー」
章立て:

  1. 前回からの変更点
  2. 研究動機
  3. 農作物輸出の現状等
  4. 日本食について
  5. 疑問点課題の整理
  6. 今後の方向性
  7. 参考文献
  • 日本食に関する研究を通して、商業戦略を国家が細かに策定や指示するには、あまりに範囲や分野が広く、費用対効果をあげにくいことが考察された。
  • ネットワーク構築、国際認証制度、ブランド構築、海外のブランド輸出の方策をまずは探ることをメインに、農業特区と途上国におけるブランド化に絞る方向にした。
発表に対するコメント:
  • 農作物のみに絞るのかどうか。
  • 工業品の輸出額や海外からの需要額を対比して、農作物の輸出戦略を相対化させて考察することが必要。
  • 輸出をする際の戦略として「ブランド」だけを考えるでなく、コストや品質に大きく関連がある運輸・輸送も考慮にいれるとよい。
  • ブランド化を考えるに当たって、日本政府としていままでどんな戦略をとってきて、どんな結果が得られたのか、その歴史と経緯をたどる必要がある。
  • 農業特区の養父市の例では、企業誘致等を行うにあたって、企業にどのようなメリットがあって参入するのか。
  • 農業委員会から市長に土地売買の権限が移った、との発表内容について、それが可能となった背景や事情、政策過程を調べる。

 次回も、ゼミ論発表の続き。

(関、斉藤) 


2016年11月15日(曇り)
第7回授業
欠席者:1名
遅刻者:なし

 利用する貸与PCの電源の床タップに通電しない箇所があり、修理依頼をサポート室に行なった。
 教室が北向きのせいか寒く、空調担当者に温度を上げるよう先生が依頼したが、暖房は18日から入るとの回答。各自、風邪を引かないよう防寒対策を講じること。
 また、授業開始前の休み時間を利用して、当日の発表者は配布資料を印刷しておくよう、先生から注意があった。

【三笠 発表】研究テーマ「学力試験の在り方―アクティブラーニングの観点から―」
章立て:

  1. テーマの変更
  2. 日本の学校教育の変遷
  3. アクティブラーニングとは
  4. 公立高校入試の問題点
  5. 事例
  6. 今後の方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 最近の県立高校の入試は、内申点重視(授業・定期テスト等)である。内申点を数値化して試験に組み込んでいるが、数値化が困難なアクティブラーニングとは逆の動きではないのか。
  • 予備校などでは、レベルが高い高校に行きたければ、内申点をあげるようにと指導しているのでは。
  • 方向性が明確ではない。高校入試の内容を変えるというのは、誰がどうする話なのか。
  • 中高一貫教育が注目され、私立は無論、公立校でも制度化が進んでいるという。高校受験によるギャップを回避でき、長期的に生徒指導できるという側面だけでなく、必修科目を早めに教えて、受験勉強に集中できるという側面がある。そういう実情のなかで、アクティブラーニングの取り組みは、どの程度、進展するのか。
  • 結局、大学入試を変えなければ、知識詰め込みの授業になってしまうのではないか。中央教育審議会などでの大学入試制度改革の提言も、総論賛成・各論反対ではないのか。
  • 私立の大学では。受験者が多く、かつ、採点ミスのリスクを回避するため、記述式・面接・小論文試験などの導入が難しい側面もある。
  • これまでの教育政策の歴史を調べ、その時々に取られてきた政策とその背景にも触れると良い。なぜアクティブラーニングが政策として出てきたのか、その背景や政策過程をまず調べてみると良い。

【成島 発表】研究テーマ「リニアと環境破壊」
章立て:

  1. 研究動機
  2. 前回までの指摘
  3. 現在のリニア新幹線の建設状況
  4. 研究概要 (余分な土壌の発生とその処理)
  5. 現状の対策
  6. その他の対策
  7. 提言
発表に対するコメント:
  • 残土処理の問題に絞り、バイオ発電や埋め立て地への利用などの対策にフォーカスした今回の発表である。
  • 残土は、リニア工事だけでなく、公共事業一般についても関係する課題ではある。しかし、土木工学的な解決策ではなく、計画の立案や遂行、合意形成など、社会科学的な視点から分析し、政策提言をする。
  • 残土処理の問題は、直接には環境破壊とは結びつかない。残土の運搬などで渋滞が環境負荷を招くが。環境破壊を招くと反対している住民や環境団体の挙げる争点をまず、明らかにする。
  • リニア建設という同時代の事業の問題点とその解決策を、明らかにするべく挑戦するのは意義深い。

 次回も、ゼミ論研究発表の続き。1回の発表数を増やすよう、工夫をすることに。

(三笠、成島) 


2016年11月8日(曇り雨)
第6回授業(学部デー)

 先週末の土日に、「早稲田祭2016」が開催され、週明けの7日と8日の両日が学部デーとして設定された。早稲田祭運営スタッフや企画参加団体に属するゼミ生もいて、準備と後片付けで大変忙しく充実して過ごしたと思うが、学部デーは、ゼミ合宿やフィールドワークの機会とし、あるいは、これまでの学習を復習して定着する趣旨である。
 各自、その趣旨を活かして、復習と予習に努め、成果発表に繋げて欲しい。
 昨年の学部デーは、ゼミ合宿を秩父市小鹿野町で実施したが、欠席者も少なくなく、今回は、ゼミ役員がアンケートを実施して、10月に合宿を実施した。

(担任) 


2016年11月1日(晴れ)
第5回授業
欠席者:2名(体調)
遅刻者:なし

 先生から、前回の授業で指導し、ゼミ日記にも記載した「確認メール」を出さないゼミ生に対し、メールの転送設定を含めて注意喚起があった。研究情報の提供も、読まなければ意味がない。

【矢部 発表】研究テーマ「景観による地域振興策 〜住民主導の観点から〜」
章立て:

  1. 研究したいテーマ
  2. 研究動機
  3. 前回の発表の質問を受けて
    • 対象と主体
    • 景観による効果
    • 成功事例(会津若松市七日町通り、金沢市、川越市)
    • 景観への問題意識
  4. 課題と今後の方針
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 静岡県三島市の三嶋大社付近は、ここ最近になって観光地化が進み、開発が行われているので、調べると参考になるかもしれない。
  • 麻布十番、神楽坂は住宅街でありながら観光客も訪れる。居住と観光の両側面を持つので、様々な住民の立場を考えることができるのでは。
  • 神奈川県三浦半島にある小網代のように、自然環境を守ろうと景観整備等を行った結果、副次的効果として観光が盛り上がった例もある。景観整備のきっかけは、商業目的だけではない場合もある。
  • 観光地化することが住民にとって幸せとは限らない。話し合いの場が設けられていない現状もあるので、複数の立場の住民同士や行政の調整の実態も調べるべき。
  • 論文や報告書を見るだけではなく、実際に現地に向かうことが重要。フィールドワークの必要がある。
  • 調べる範囲がとっ散らかっているので、もっと絞るべき。どれが一番必要なテーマなのか。もっと筋立てて考える。
  • 副題に込めたテーマの再考の必要がある。住民といっても一括りにはできない。各地域の問題に焦点を当てて、個別に解きほぐしていくしかない。
  • テーマは、研究することで「何の役に立つのか」「意味はあるのか」がまず大切。抽象的に論じず、具体的に論ずるべき。

【宮本 発表】研究テーマ「災害とメディア〜緊急時に多くの人を救うためには〜」
章立て:

  1. 研究動機
  2. 前回いただいた指摘に関して
  3. ソーシャルメディアの定義
  4. 東日本大震災時の取り組み
  5. ソーシャルメディアとマスメディアの融合事例
  6. 今後の展開
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 参考文献のスライドで、学習済みの学術的な書き方ができていない。修正すること。
  • 研究を進めていくことで、実際に社会に対してその政策がどのような役に立つのか考える。
  • 掘り下げて考察する際に、その先に、政策提言を具体的に考える。
  • 情報の正誤を見破る方法はないか。
  • 現在行われている情報公開法(緊急地震速報)などを調べてみていいのではないか。
  • 朝日新聞デジタルの特集ページ「検索データが語る熊本地震6ヶ月」と関連記事を参考にすること。

 次回は、学部デーを挟んで、三笠さんと成島君の研究発表。
 先生から、1回に2名の発表では、回数が少ないので、3名など、検討して欲しいとのご意見をいただいた。

(矢部、宮本) 


2016年10月25日(曇天)
第4回授業
欠席者:1名(体調)
遅刻者:なし

 はじめに、当番は、コピー用紙の補充や教卓PCとプロジェクターの各電源を事前に入れるなど、指示待ちを越えた働きをするよう、また、出欠の確認の際に、先生からのメールには確認の返信をするよう、注意を先生からいただいた。
 第2回授業に引き続き、ホームページ講習をおこなった。復習と確認を行なった後に、特に、画像の加工について実習をした。手順は、以下の通り。

【画像の加工】

  1. 大学のパソコン環境では、個人で撮影した画像に「保護」を設定していなくとも、編集の「ブロック」をかけている!ペイントを起動してファイルを読み込む前に、事前に画像の「ブロック解除」をプロパティで確認して、プレスし、適用→OKをする。
  2. スタート→アクセサリ→ペイント。ペイントの左端のメインタブのメニューの「開く」をクリック。加工する画像の保存先(デスクトップやUSB)を選択して開く。
  3. サイズの大きな画像は、ペイント画面にごく一部しか表示できないので、メニュー・バーの「サイズ変更」をクリック。
  4. 単位は、ピクセルを選択して、例えば10分の1にサイズを変更する。縦横比を保ってサイズが縮小される。ブラウザでの適当な表示の大きさになるまで、ピクセル数を調整。サイズを縮小後に、少し大きくし直すと、粗くなるので要注意。
  5. これで、次にトリミングなど加工ができるようになる。
  6. メニュー・バーの「選択」のプルダウン選択肢から、図形の選択で「四角形」を選ぶ。 するとメニュー・バーの「トリミング」がアクティブになり操作が可能となる。+のカーソルで加工する画像の必要な部分をドラッグして選択し、トリミングをクリックする。
  7. メニューのプルダウンから「名前を付けて保存」をクリック。保存先、ファイル名を確認し、「ファイルの種類」では必ず「jpg」で保存する。
  8. 画像により編集制限:ブロックがかかっている場合あり。その場合には、画像の右クリックでプロパティを表示させ、「ブロック解除」を実行し、適用、OKすれば、保存可能となる。

【画像の挿入】

  1. 画像の住所(ディレクトリ)を考えてから、画像への道順(パス)を記述する。htmlとjpgファイルを同じ水準(デスクトップ・USBなどの同じレベル)に置く場合とは違い、例えば、jpgファイルをまとめて、photoというフォルダに格納すると、htmlから、jpgファイルを読み込むには、そのフォルダに行き、その後、フォルダ内の当該jpgファイルへ辿るという「パス」となる。
  2. 国/県/市町村/番地のように、photo/・・・.jpgとスラッシュでパスを記述する。
  3. 画像(image)を挿入(ソースsourceを記述)するには、タグ:<img src="・・・.jpg"> ←英単語から、a、e、ou、eの母音を略。画像の位置を指定するには、画像名に続いて位置(align)の属性(右、左)を記述。<img src="photo/・・・.jpg" align=right, left>、なお、中央寄せは、別途、タグ:<center> </center>で囲む。
  4. 画像をhtmlで表示させる際に、画像のキャプションや出所など明記する。<img src="photo/・・・.jpg" align=right><br>タイトル、出所、撮影者などの情報

 各ゼミ生は、コースナビの添付ファイルや、先輩のゼミ論ページを、メニューの表示のソースからタグの記述を表示させて参考にし、予習・復習をしておくこと。
 また、次回からパワーポイントでの研究発表を行うので、担当者は準備を怠らずに。各回、最低2名がプレゼン。時間が余れば、htmlの記述や講習を随時行なうので、質問など用意しておくこと。

(浅野)


2016年10月15〜16日(快晴)
軽井沢セミナーハウス合宿(第3回授業)
欠席者:2名(1名サークル演奏会、1名体調)
遅刻者:なし

 2年生としては2回目のゼミ合宿を、長野県軽井沢にある大学のセミナーハウスにて行なった。
 昨年度の秋合宿は、11月初旬の早稲田祭直後の学部デーを利用して、埼玉県秩父市の民間温泉施設で2泊3日で実施したが、早稲田祭実行委員の片付け仕事で欠席や授業参加による遅刻もあり、アンケートの結果、早稲田祭前のこの時期の申込みとなり、抽選で決まった。欠席者も少なく、天気も久しぶりの快晴に恵まれて良かった。
 ゼミ論の研究発表は、上級生のみ。2年生は、

  1. 先輩のゼミ論研究の内容とプレゼンの仕方を見習い、
  2. グループディスカッションで意見を言い、
  3. 食事やレク、懇親会で打ち解けて、互いに何でも言い合える関係作りをする、
のが合宿の課題であったが、懇親会での課題(政策ゼミなのだから、分析と対策をしっかり行って欲しい)を除けば、及第点でした。なお、合宿の詳細は、

上級生ゼミのゼミ日記の10月15〜16日の記事を参照。

(担任) 


2016年10月11日(曇り)
第2回授業
欠席者:なし
遅刻者:なし

 前回のHP講習の続きを行った。

【おさらい】
 最初に、コースナビからkaminuma.zipをダウンロードし、デスクトップへコピー。kaminuma.zipを解凍し、kaminuma.index.htmlファイルを、別途立ち上げたTeraPadにドラッグ&ドロップする。
 kaminuma.index.htmlと、TeraPadのタグを参考にして、前回のおさらいとして<html></html>(HPを示す)、<head></head>(中にhtmlのタイトルや余白、背景色・文字色の設定などを指定)、<body></body>(本文)、<h></h>(headline:見出し)、<br>(break:改行)、<title></title>(HPのタイトル指定)などを確認した。

 今回の授業では、新しく、水平線、リンク、最終更新日と著作権マークの表示方法、文字・画像の位置指定、箇条書き、画像の挿入の各タグを学んだ。

【水平線タグ】

  • horizon rule→<hr>
  • <hr>単体でOK。</hr>は不必要
  • 水平線の属性(プロパティという)(太さ、幅、位置)の指定:属性をタグで記述するには、半角1スペース(空白)とコンマで区切る。例→<hr size=2, width=50%, align=center>
【リンク】
  • あるサイトに錨(anchor)を下ろして参照する→hyper reference 略して<a href> →<a href="http:サイトURL">リンクテキスト</a>
  • 早稲田大学のウェブサイトにリンクを貼る場合→<a href="http:www.waseda.ac.jp">早稲田大学</a>と記述する。
【最終更新日と著作権マーク】
  • 必ずウェブサイトには、「最終更新日」と「著作権に関する事項」を載せる。
  • 最終更新日:例→Last Update:2016/10/11
  • 著作権マーク→©のように記号と数字の組み合わせ
  • 著作権に関する事項:例→<em>© 2016 名前 名字(英語). All rights reserved.</em> (<em></em>は強調タグ)
【文字・画像の位置指定】
  • 中央寄せ、左寄せ、右寄せといった位置の属性指定のタグ→align=center,align=left,align=right
  • 他のタグと組み合わせて使用する
  • 見出しタグとの中央寄せの使用例→<h5 align=center>見出しの文字</h5>
【箇条書き】
  • 箇条書き→list。順番がある場合(数字表示)はorder list→<or></or>、順番がない場合(・表示)はunorder list→<ul></ul>
  • 箇条書きタグの中に、項目(list item)の<li>を項目数だけコピペで記述。入れ子構造のようになる。
  • 例→<ol><li>あ<li>い<li>う</ol>
【画像の挿入】
  • まず、デスクトップ上で、新規フォルダーを作成して、フォルダ名を「名字(英語)」で記述し、TeraPadで作業している名字(英語).index.htmlをドラッグして格納する。また、このファルダの中に、別途、新規フォルダーを作成してフォルダ名を「jpg」とし、ホームページに挿入する画像をそのなかに置く。
  • 画像(image)を貼り付(source)けるタグ→<img src="画像の場所">のように、ファイルと画像の位置(ディレクトリー)関係を辿って道順(パス)を記述する。
  • 例→<img src="jpg/camellia_in_Baiu.jpg" align=left>
 TeraPadが個人で使用するパソコンに入っていない場合、ダウンロードして入手する。
 次回の授業は15・16日のゼミ合宿で実施。18日の授業は代休となる。

(矢部) 


2016年10月4日(晴れ)
後期第1回授業
欠席者:1名(体調)
遅刻者:なし

 最初に、先生から、後期の授業計画についてお話があった。
 前期でのゼミ論研究計画書に従い、夏季休業で開始した研究を続けながら、後期の最初で、研究成果を書き込み発信するホームページを作るための講習を行う。その後、各自が順番に、ゼミ論研究の途中経過をパワポで発表し、講評し合い、次の研究へと発展させ、期末に、各自のゼミ論ホームページを完成させる予定である。
 次に、早速、ホームページを市販ソフトを使わずに、テキストエディタのTeraPadを使って、タグを書いて、htmlを作成する講習の第一回目に入った。

【ホームページ作成講習】

  1. スタートのメニューから「ツール」→「TeraPad」を立ち上げる。
  2. TeraPadにタグ<>付きのhtmlのいわば設計図を書く。
  3. ホームページ作成ソフトは、余分なゴミ情報を知らぬ間に付加し、タグを大文字で指定して不便なので、使わない。ホームページの原理を学び、タグで修正できるスキルを身に付ける。
  4. TeraPadは、目盛と行数が表示され、タグは色が着いて一目瞭然であり、講習に好都合なソフト。標準装備でないパソコンの場合には、ベクターなどで無料でインストールできる。
  5. ホームページは、開始タグ<html>と終了タグ</html>から成る、入れ子構造が基本。
  6. 基本的なタグを覚えて(Hyper Text Mark-up Languageなど英語の略記)ホームページを作る。研究の内容自体が第一。見映えが良くても、内容が乏しければ意味がない。
  7. デスクトップの左右に、タグで書くTeraPadと、そのブラウザー表示のhtmlを並べる。TeraPadで書き、上書き保存し、htmlをリロード(再読み込み)をして反映させ、修正加筆、上書き保存、リロードを繰り返す。
  8. TeraPadでタグつきの設計図を書く際に、左右にスライダーを動かす必要のないように、メニューの書式から、80行で折り返すをクリックする。
  9. TeraPadを名前を付けて保存する際、すべてのファイルを指定し、半角英字で名前をkaminuma.index.htmlとする。indexは、トップページの意味。
  10. タグは例外を除いて、基本的には「開始タグ」と「終了タグ」の対で、入れ子型の構造で書く。一番外側から、<html>HPですよ、<head>ヘッダー</head>、<body>本文</body></html>。
  11. ヘッダーの内側に、<title>HPのタイトル</title>、<style>スタイルシート;本文の型や、テキストの書体などを統一的にコントロールする、<margin>余白;上下左右に数値、</style>を入れる。
  12. <!-->注釈タグ<-->;ブラウザに反映されないので、メモしておきたいことを書いておく。
 各ゼミ生は、次回の講義に向けてコースナビの添付ファイルを見て、予習・復習をしておくこと。
 今回は、次のゼミ・公開ガイダンスの準備のため、時間で打ち切られた。次回は、続きを講習する。

(宮本) 


2016年月日(天気)
第14回授業
欠席者:
遅刻者:

【 発表】研究テーマ「」
章立て:

発表に対するコメント:
 

 次回

(当番氏名) 


2016年7月12日(晴れ)
第13回授業
欠席者:2名
遅刻者:なし

【加藤君 発表】研究テーマ「障害者の就労」
章立て:

  1. 研究したいテーマ
  2. 研究動機
  3. 研究概要:社会保障給付費に占める「福祉その他」比率の増加、障害年金受給者増加が要因、どうすればよいか
  4. 事例:障害者雇用に特化した企業:サムハル(スウェーデン)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 障害者とあるが、身体、精神、知的のカテゴリーすべて?
  • 現行の障害者雇用推進政策について、分かり易く説明する必要がある。
  • 現行の障害者政策は、当事者の視点なしに作られていることが多い、とあるが、政策過程を明らかにする。
  • 当事者の視点、とあるが、それは何か。誰が代表するのか。
  • 雇用の障害者枠2%、あるいは社会保障給付費に占める比率の増大、が日本社会や政府の視点だとするなら、そうではない視点とは?
  • なぜ、障害年金受給者が増加してきているのか。
  • スウェーデンでは、なぜ可能なのか。その政策過程や政策実施過程は?
  • 日本のチョーク会社など、具体的な事例を多数調べて、課題を明確にする。
  • スライドのテキストが小さい。配布資料のヘッダー、フッターがない。

【狐塚さん 発表】研究テーマ「児童労働のない未来ーカカオ豆のフェアトレードの推進ー」
章立て:

  1. 研究したいテーマ
  2. 事例:コートジボワールの農園、カカオ豆・コーヒー豆の生産と児童労働、児童労働の国際条約と国内規制及び対策、フェアトレードと児童労働、広がらないフェアトレード、フェアトレードの推進
  3. 研究動機
  4. 概要:日本でフェアトレードが普及しない理由、フェアトレードが児童労働改善にどう役立つのか、日本でのフェアトレードの普及方法
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • フェアトレードと児童労働のない世界が、どう結びつくのか、まだ漠然としている。そこがポイント。
  • 事例のスライドで、記載事項の出所を明記する。
  • どうしてフェアトレードが進まないのか。大消費地である日本では、コーヒーチェーン店が流行している。そこでは、どのようなコーヒー豆の生産と流通消費となっているのか。
  • 推進事例スライドにある「フェアトレードタウン」を深めると面白いのでは。
  • スライドのページがない。
  • 児童労働の国際条約と国内規制及び対策の後者は、日本のことではなく、児童労働規制が緩やかな国々のこと。
  • 国際連盟は、国際連合。
  • 参考文献スライドで、リンクは、アクセス日まで含めない設定にする。設置者・団体名が記載されていないリンクあり。
 次回は、今回欠席者のプレゼンと講評を行い、そのあと、5限ゼミでのプレゼンの準備をします。

(関) 


2016年7月5日(曇り)
第12回授業
欠席者:2名(他科目、体調)
遅刻者:なし

 前回に引き続き、ゼミ論文案を、順番に5分間でプレゼンを行い、講評し合った。公平性から指定期限に提出済みスライドを発表する予定であったが、前回から各自が修正した内容をUSBで持参したので、そちらの方をプレゼンして、ナビに保存することにした。先生用と日記当番用に2部、配布資料を印刷した。以下は、各自の論文テーマ案と、コメントの概略。

【遠藤さん】研究テーマ「観光産業の振興を通した地域活性化」

研究動機、概要:

  1. 南房総市における地域研究が元のテーマだったが、事例や先行研究に乏しく研究の枠が狭くなることに気付き、上記テーマに変更。
  2. 観光交流人口の拡大に着目。(@房州びわの加工販売、ツワー、A宮城県白石市の歴女ターゲット)
  3. 観光産業でひとくくりにせずに、より焦点を絞った研究がしたい。
発表に対するコメント:
  • なぜ各地に眠っているはずの地域資源が注目されないのか。→観光資源としてはそのもの単体では難しい。
  • 房州びわなどの事例はありふれており、あまり参考にならないのではないか。
  • 研究概要が魅力的でない。一般論にすぎる。
  • @事例やデータの収集→A成功例と失敗例の比較考察→B政策提言ではなく、 @具体的な興味深い事例に焦点→Aその事例の背景や政策過程の追究→Bその際に必要な歴史や制度などを補足しつつ、考察を深めて政策提言、という研究スタイルが望ましい。
  • 元の研究テーマも含めて、調査、観察が可能な地域での住民や行政の取り組みにまず切り込んで、次のプレゼンをして欲しい。
  • 参考文献スライドでは、リンクテキストにリンクを貼り、該当のページを表示できるようにする。

【大山さん】研究テーマ「子どもの貧困」

研究動機、概要:

  1. 子どもの貧困に対して教育格差の是正という方面からアプローチ。
  2. 「チャンスフォーチルドレン」の活動の紹介。活動の恩恵を受ける対象が狭い、などの課題がある。
  3. 今後は、イギリスなどを事例に研究する。
発表に対するコメント:
  • 何を基準として貧困とするのか。
  • 研究動機にある「放課後指導学習」とはどんな制度化か。→学力向上や学習習慣の定着、また放課後の有意義な居場所を作ることを目的として、小学校の教室で希望者が集まって学習などに取り組む活動、校長が指導者を招聘することもある。
  • 研究概要が、遠藤さん同様、一般論すぎる。定義→現状→地域→提言。放課後指導学習でも、チャンスフォチルドレンでも、興味関心をもった事例をまず、詳しく紹介し、そのなかで考察するべき論点をあぶり出す。次に論点を補足説明しながら展開する。
  • 事例に関して言葉で補ったが、スライドに必要なポイントを盛り込む。
  • 裏面が1スライドと中途半端なスライドの枚数にはするべきではない。12枚まで入る。

【齋藤】研究テーマ「農作物とブランド化のあり方-発信型農業戦略を考える-」

研究動機、概要:

  1. 課題が山積する農業を、「ブランド化」によって活性化させたい。
  2. 国内市場もそうだが、海外展開が現在模索されている。
  3. TPPを利用した農作物の市場開拓。
発表に対するコメント:
  • 日本の農作物には、東日本大震災、原発事故の風評被害が未だに存在する。それに関する産地の登録制度等もある。
  • 地理的表示を知的財産として保護する、「地理的表示保護制度」(GI)というものがある。
  • ノベルズ食品の海外展開の事例が興味深い。
  • 副題の「発信型」があいまい。ブランド化の事例を明らかにして、研究方針をよりコンパクトにすること。
  • 海外市場の開拓に焦点を絞ったほうがよい。

【関君】研究テーマ「日本農業の競争力を高める-JAの組織改革により、真の農家のための組合をつくる-」

研究動機、概要:

  1. 稼げる農業を、JAの組織改革を通して創出する。
  2. JAの営農指導事業における問題点(企業的農家、大規模農家の育成反対など)を深める。
  3. JA解体も視野に、企業と農家をつなぐ組織づくりの可能性を探る。
発表に対するコメント:
  • JAという組織は、いつ、どんな時代要請からできたのか。時代とともに変容し、巨大となり、近年、内外から改革の必要が言われている。政治的に組織改革に切り込む動きを報じられているが、大規模すぎて、難しい。切り口を変えるべき。
  • 地域密着のJAの活動の現状、大規模農業の現状をさらに調べるとよい。
  • 興味深い地元のJAの活動に焦点を当てて事例を掘り下げたほうがよい。
  • 参考文献の書き方は要修正(著者(刊行年)、本は『』、論文や記事タイトルは「」、出版社)。

【成島君】研究テーマ「リニア建設の影響-開発と保護の共存-」

研究動機、概要:

  1. 前回のテーマ「開発から歴史的建造物をどう守るか」は範囲が広すぎたため、リニア建設が歴史的建造物に及ぼす影響に絞ることにした。
  2. リニアが通る場所の環境問題(大井川の水質悪化や生態系の破壊、奈良の文化財保護)。
  3. 駅の場所やルートの決定、環境アセスメント、文化遺産の残し方について調べる。
発表に対するコメント:
  • なぜ、リニアが建設されるのか。→将来起こりうる東海地震において関西と関東を結ぶ重要なパイプとして。
  • 奈良の中心地を外すことは、そもそも可能か。→横浜駅のような事例はある。
  • リニアを通す場所と影響を問題としているが、それは文系には環境アセスメント等の調査ができないことや奈良を通ることがほぼ確定している中で、政策提言は難しいだろう。
  • 奈良の歴史的建造物への影響を考える前に、大井川など周辺で建設計画に対し挙がっている反対の意見などをまず、調べて、社会科学的に考察すべき論点を整理する。

【三笠さん】研究テーマ「日本における学校教育の在り方」

研究動機、概要:

  1. 日本の教育と学力に関する研究。
  2. 児童生徒と教員の二つの視点から考察する。
  3. 児童生徒の問題として「学力低下・意欲低下」、教員の問題として「指導力不足・授業以外の負担」が挙げられる。
発表に対するコメント:
  • なぜフィンランドメソッドをテーマから外したか。→範囲が狭く、政策提言が難しそうだから。
  • 今回のプレゼンは、切り口が一般的で抽象的で、具体性に欠けている。例えば、秋田県は学力が高いことや、教諭を海外に派遣し交流するなど、とスライドにあるが、そういった事例を深めたほうが、おもしろい発表になる。

【宮本君】研究テーマ「被災とメディア-緊急事態に多くの命を救うためには-」

研究動機、概要:

  1. 被災者に正確かつ迅速に情報を届けられるメディアはないか。
  2. 過去の事例と情報管理システムを調べる。
  3. 現代のメディアを災害に適応する形に変えるのか、新しいメディアを作るのか。
発表に対するコメント:
  • 身近で重要な問題であり、研究の方向性もよい。
  • 次回は、具体例を用いて発表すること。
  • 3.11は色々なレポート資料が出ているので、そこをもとに研究をするとよい。例えば、「耕論 災害とコミュニケーション」「報道が作る「明星災区」」(『朝日新聞』)。
  • 参考文献で、出版社が記載されていない。また、著者(出版年)書名、出版社の順。

【矢部さん】研究テーマ「景観を用いた観光振興策」

研究動機、概要:

  1. 景観と観光の結びつきを考え、より観光分野を発展させつつ地域振興を行う。
  2. 今後、どのように、市町村が費用を独自に獲得していくか。
  3. @各地で行われている景観形成事業と金銭援助、A歴史的風致維持向上計画と景観計画の結びつき、B管轄部署の横断、C地方自治体の運営と景観整備にあたる様々なアクターの動き、D景観整備による経済的効果、の項目で事例を掘り下げる。
発表に対するコメント:
  • 研究は出来上がっていて、パワポも表現がよかった。
  • あとは、挙げた事例のどこに焦点を絞るのか、全部やるのかを決めて発表すること。
  • 各地の成功例の共通項を見出して・・・、というのは、他の地域へのヒントや教訓にも繋がる。反面、細部を省いたり、真似はできない、という点もある。よいところ取りの研究にならぬよう、どんな事例をどのように掘り下げるのか、がポイント。

 次回は、加藤君と、今回欠席した狐塚さんの発表と講評。その後、5限用の配布資料を印刷し、一部リハーサルをする予定。配布資料が2枚以上になる場合は、ホッチキス持参。
 また、講評、コメントなどを受けて、内容を加筆修正して、期日までにナビに登録・提出すること。詳しくは「ゼミナールI(政策科学研究/春学期) >ゼミ論研究計画書(氏名)の提出(〜0711)を参照。

(齋藤) 


2016年6月28日(天気)
第11回授業
欠席者:2名(課外活動、体調)
遅刻者:なし

 前日までの期限でナビに登録があったゼミ論文案パワポ@教卓PCのデスクトップから、順番に5分間のプレゼンを行い、講評した。
 なお、先生と日記当番者用に2部、配布資料を印刷。その際、配布資料のヘッダー、フッターの記載不備と、参考文献の学術的な記述の仕方の不備について、先生から指導があった(著者名(出版・刊行年)、「論文名」、『書名』。パワポでのURLはリンクを貼り、ページを見れられるようにする。アクセス日は日付だけでなく年もを入れる)。
 以下は、各自の論文テーマ案と、コメントの概略。

【浅井君】「軽度障がい者の適切な扱いについて」

  • ある大学生による生きづらさの記事を読んで。
  • 社会的な立ち位置が不透明。
  • 先行研究が少ない問題。
コメント:
  • 書かれている「社会」、「制度」とは、具体的になにを指すのか?
  • どういった政策を提言したいのかが、不分明ではないか。

【浅野君】「植物工場の推進−農業の新たなカタチ−」

  • 農業生産者数が減少、不足している問題と、若者の雇用先が不足している問題を、一気に解決したい。
  • 企業主体での植物工場
  • 植物工場のメリットとデメリット
  • 植物工場の実例:東北の被災地での復興策。
コメント:
  • 日本にどのようなメリットをもたらしたい? 企業による植物工場での生産が農家を脅かすことにならない?→安い値段を求める層は変わらない。TPPにたよらず、日本の中でお金を回す。
  • 遺伝子組み換えは?→倫理問題は、これから考えたい。
  • 農業の新たなカタチとしては大きすぎる。農業の後継者不足問題や休耕地を企業法人に希望を託すのは以前からある。
  • 一気に解決、というが、工場生産や雇用の効果は、数値でどの程度なのか。
  • 東北の被災地での復興モデルという視点はおもしろい。まず、抽象的な話をせずに、被災地での実例を次に詳細に発表してから、検討しよう。

【市木君】「高齢者の交通事故防止策−新交通システムの導入−」

  • 研究動機は、祖父や祖母のひやり実体験から。他にも、無理な進路変更や高速道路での逆走などがネットニュースになっている。
  • 高齢者は他の世代に比べて、致死率が6倍というのが現状。
  • 研究の目的は、免許の自主返納。居住地区でのムーバスの他、定額乗り放題サービス、ライドシェアリングなどの事例がある。
コメント:
  • 自動車の無人運転はどう?→開発途中。高額。技術ではなく、仕組みや制度で解決したい。
  • 各地で路面電車の復活があるけど?
  • 深谷市では、電話してバスを呼ぶ。
  • ムーバスは誰でも乗れる?満員になることは?→誰でも乗れる。30人。運転間隔が短く、満員にはならない。
  • ムーバスなどの事例研究は興味深いが、それらは論文のテーマである交通事故減少と結びついているのか。高齢者の死傷者数に結びつけて考察すること。

【井上さん】「演劇で町おこし」

  • 都市集中により地方の人口流出や経済的衰退の問題。
  • 各地(富山県利賀村scot、たざわ湖芸術村、静岡芸術劇場spac)で演劇による町おこしが行われている。
  • 演劇を観光資源にしたらどうか。
  • 観光客の増加による衰退の阻止、維持・運営のための雇用創出、伝統文化の継承、廃校・空き地の有効利用。
  • 課題は、持続性と維持費等のコスト。
コメント:
  • 演劇で集客?事例は成功している?→している。
  • 町おこしで、何を解決したいのかが分からない。
  • 断片的では?
  • テーマにある「演劇」と「町おこし」のどちらを問題にしたい?日本は、文化や演劇にお金を使わない、ソフトパワーをもっと重視し、助成政策をすべき、だと?町おこしというなら、演劇でなくとも、各地で「お祭り」が盛ん。
  • 成功している事例のデータなどを、詳細に検討して発表して欲しい。そこから、何を研究するのか、できるのか、考えよう。

【臼井さん】「情報格差について。情報技術の適切な利用促進。」

  • デジタル・ディバイドの差によって生じる格差をなくしたい。
  • 情報リテラシー教育の有無
  • ペーパーレス化社会、電子化社会の進行と、機器を操作できない年配世代
  • 若い世代は、SNSの炎上などの問題
コメント:
  • 情報リテラシーの範囲は?エクセル?PP?→人によって変わるが、検索程度。
  • 情報リテラシーを持っていない高齢者は、もうすぐいなくなってしまうのでは?→セキュリティー問題。SNSの炎上につなげたい。
  • 情報化が進行する頃、その光と影、といったテーマでよく議論された。現在の政策としても、情報リタラシーの教育普及という抽象的なものとなるのでは。
  • 情報を扱うなら、個人情報漏洩や、ビッグデータによる政策立案、あるいは、重要な政策過程の議事録がなく後日、検証できないというアーカイブ化の課題、などは。
  • あるいは、小学校でのプログラミング教育必修の政策過程の方が、興味深いのでは。

 次回は、今回の続き。

(狐塚) 


2016年6月21日(曇り)
第10回授業
欠席者:2名
遅刻者:なし

 前回に引き続き、課題テキストの小島廣光「改訂・政策の窓モデルによるNPO法立法過程の分析」の要旨発表を、4班(齋藤君、関君、成島君)と5班(三笠さん、宮本君、矢部さん)が行った。

【V.NPO法立法の過程】(4班)

  • 第4期の分析
    1. 政策アクティビスト:
      • 加藤氏→自社さ三党合意の中に新たな内容:「 NPO法案と介護保険法案を次期通常国会に提出し成立を図る」
      • 松原氏→@市民団体の意見を伝える場 ANPO法案作成に関する要望
    2. 政策形成の場:
      @与党責任者会議(与党NPO協議)
      A市民活動の制度に関する連絡会
      B衆議院内閣委員会
    3. 政策の流れ:
      政策案4(与党修正案・市民活動促進法案)まとまる
      4党合意にて共同修正・付帯決議
    4. アジェンダ、問題の流れ、問題の窓:
      問題の窓2(自社さによる介護保険法の国会提出に関する合意)
       →問題5(介護保険法に伴うNPO・ボランティアの労働力確保)
       →問題4→4´(自社さ+民主党の連携)
    5. 政策の窓:
      政治状況1.2.3以外に特に動きなし
    6. 問題・政策・政治のパッケージ:
      アジェンダ(1.2.3.4)、問題4´ .5、政策案4、政治状況1.2.3をパッケージ化 →市民活動促進法案が衆議院にて可決

  • 第5期の分析
    1. 政策アクティビスト:
      • 加藤氏→議院反対派の説得に尽力
      • 松原氏→地元の団体と協力し、全国で集会を実施
    2. 政策形成の場:
      @参議院内閣委員会と労働・社会政策委員会の各理事懇談会
      A連絡会を中心とするネットワーク
    3. 政策の流れ:
      政策案4を改正 大きな修正点は9つ
    4. 政策状況等:
      政治の窓3が開き、今までのものに加わり第5期で新たに定義された政治4(新結成された自由党。民有連)が加わる。
    5. 問題・政策・政治のパッケージ:
      問題、政治、政策は結びつき、98年3月19日修正案の「特定非営利活動保護法」成立

  • 第6期の分析
    1. 政策アクティビスト:
      • 加藤氏→自民党内での発言力低下等苦境に立たされる
      • 松原氏→引き続き、積極的なロビーを展開
    2. 政策形成の場:
      @NPO/NGOに関する税・法人制度改革連絡会
      ANPO議員連盟
      B政府税制調査会
    3. 政策の流れ:
      租税特別措置法の一部を改正する案が最も重要視
    4. アジェンダ、問題の流れ、問題の窓:
      予想に反してNPO団体の結成数が多かった
    5. 政策状況等:
      第6期初めに自社が連立され抱えていた問題は解消
    6. 問題・政策・政治のパッケージ:
      第6期の問題、政治、政策は結びつき、2001年3月「租税特別措置法の一部を改正する案」成立

  • 分析結果の要約
    1. 福祉国家モデルの行詰まり後において
      NPO立法の契機→阪神、淡路大震災ではなく、80年代以降によるもの、だと論証。
    2. 政治の窓1を契機として→成立するまでに8つの内閣が存在するも、その大半は自民、社民、さきがけの連立によるもの。
    3. 参加した団体、個人の数はこれまで例に見ないほどの数を誇る。
    4. 立法化までの6年間、ほとんどの団体が脱落せず。
    5. 期間中には加藤紘一、松原明、坂本導聡らの3人の政策アクティビストがいた。
    6. すべての場において問題と政策は重層的につながっていた。
    7. 立法に関する6つの問題が存在し、3つは直接関連する「中核問題」であり、残る3つは間接的に関連する「周辺問題」である。
    8. その他にも政策の流れにおいて9つの問題が存在していた。
    9. 政策とは原子案をもとに参加者の共通の思いや信念により具体化する。
    10. 状況が進展するにつれ、第5期に及び4つの政治で構成されるようになった。
    11. 7つの「他の政治」も間接的に影響を及ぼした。
    12. 期間中に上記の政策の扉は最終的に6つ開いた。
    13. 作られた法律や政治、政策の結びつけが強くなり、衆議院を通過してふるい分けの末に正当な法案となった。

【W.本研究の意義と残された課題】(5班)

  • 第1の意義
    「改訂・政策の窓モデル」に基づく分析→NPO法の立法過程の実態が明らかに(以下に示す4点)
    1. いかなる参加者が、NPO法の思いをまず自らの信念として認識したのか。
      →内閣・省庁(首相、官房長官、各大臣、キャリア官僚など)
       議員・国会(国会議員、政党スタッフ、法制局など)
       市民団体(市民団体のメンバー、労働団体、経済団体など)
    2. いかなる政策アクティビストが、その信念を具体的に固め、法律案骨子(コンセプト)を社会的に創造したのか。
      →加藤紘一(自民党幹事長)
       坂本導聡(経済企画庁国民生活局長)
       松原明(C’s事務局長)
    3. いかなる場で、そのような法律案骨子の創造が行われたのか。
      →第1期:経済企画庁第14次国民生活審議会、日本新党NPO議員立法タスクフォース
       第2期:関係省庁連絡会議、与党NPOプロジェクトチーム
       第3期:与党政策調整会議、連絡会
       第4期:与党責任者会議、衆議院内閣委員会
       第5期:参議院内閣委員会、連絡会を中心とするネットワーク
       第6期:NPO議員連盟、政府税制調査会など
    4. その法律案骨子がより大きな場で法律案(プロトタイプ)として提示された結果、いかにしてNPO法の立法が政府・国会のアジェンダ上のより高い優先順位を獲得したのか。
      →多くの参加者の注目、コミットメント、時間、エネルギーが必要
  • 第2の意義
    NPO法の立法過程の分析→市民に広く開かれた立法のあり方、本法律の見直すべき問題点(以下に示す3点)
    1. 市民に広く開かれた立法のためには、重層的に連結された政策形成の場が不可欠。
    2. NPO法案の場合、与党3党案、新進党案、共産党案等が並立、参加者に政策案の選択の機会を与えた。同時に、政策案を提示した各参加者の間に、自ら得意な政策案の正当性獲得のための競争を生んだ。
    3. 成立したNPO優遇税制は、日本型「パブリック・サポート・テスト」等の採用により、NPO法人に非常に高いハードルを課した。可及的速やかな法改正が必要。
  • 第3の意義
    1. 「改訂・政策の窓モデル」を開発→「改訂・政策の窓モデル」は何が優れているのか?(以下に示す5点)
      1. 政策の正当化に関する点
      2. 組織的知的創造モデル→単一組織のため、正当化コストは低い
      3. 政策の窓モデル→複数組織がかかわるため、正当化コストは高い 
      4. 改訂・政策の窓モデル→形成プロセスの効率化・市民に理解
    2. 政策形成の場に関する点
      政策の窓モデル→政策形成の場が明らかではない。
      改訂・政策の窓モデル→政策形成の場が明らか(以下の2点)
      1. 政策案が生成・浮上する場+問題・政治が生成・浮上する場
      2. 政策アクティビストの行動の明示性(・新しい政策案を主導的に牽引、・政策形成の場でのリーダー的役割)
    3. 政策形成プロセスの能動性・受動性
      政策の窓モデル→偶然の結びつきによってできる=受動的
      改訂・政策の窓モデル→政策アクティビストの活躍=能動的
    4. 「大きな上位問題」を分析する際の詳細さ
      「改訂・政策の窓モデル」は、従来の政策の窓モデルとは異なる「大きな上位問題」の捉え方があり、「大きな上位問題」は複数の問題つまり「小さな下位問題」のリスト、もしくはセットと見なされる。
      →「改訂・政策の窓モデル」での新しい分析
       ・複数の問題と「大きな上位問題」との関係
       ・問題間の相互関係
       ・問題と政策・政治との相互関係
    5. 政治のストックとして「政治状況」を考慮した点?政策の窓モデル(米国)
      ・キングドンの政策の窓モデルはアメリカの国家での政策決定プロセスを説明したもの
      ・政治の流れ自体は考えていたものの、政治状況は内情を鑑みて考えられる必要がなかった
      改訂・政策の窓モデル(日本)
      ・「改訂・政策の窓モデル」は「政策の窓モデル」を小島が独自に開発したもの
       →「議院内閣制で二大政党制の下にはない我が国では、大きな政策変化が生成するためには相対的に長い期間が必要である」(小島廣光 2003,p16)
      ・アジェンタ・政策案・政治状況を同時に考慮することで、長い期間の政策形成プロセスを分析することができる
  • 残された課題:
    「改訂・政策の窓モデル」はNPO法の立法過程の理解を前進させた。しかし、このモデルはより改訂、精緻化されるべき。
    →NPO法の立法過程の未だ不透明な部分の実態解明
    • 「市民」を法律名に入れるかどうかの議員間での攻防戦
      (名称の変更:「市民活動促進法」?「特定非営利活動促進法」)
    • 選挙時期との関係
      (1996年の衆議院選挙と民主党の新結成、それに伴う自民党案修正)
    • 55年体制の崩壊など政党勢力の変化

 次回は、ゼミ論の研究計画書案の発表に移る予定。

(加藤) 


2016年6月14日(曇り)
第9回授業
欠席者:2名(課外活動、体調)
遅刻者:なし

 初めに、前回途中で終わった2班の発表に対する先生の補足解説があり、その後、3班(加藤君、狐塚さん、大山)による発表を行った。発表範囲は『改訂・政策の窓モデルによるNPO法立法過程の分析』p.p.19-29である。なお、2班の発表による先生の補足部分は省略。

【VNPO法立法過程の分析】(加藤君)
 非営利組織の活動を支援するための法的枠組を整備すべきであるという声が、1980年代の後半から徐々に大きくなり、阪神・淡路大震災で大きく注目を浴びた。
 NPO法立法過程は、6期に区分される。

  • 第1期の分析(1898.7-1994.12 議論の開始から阪神・淡路大震災の発生前まで)
    1. 政策アクティビスト
       加藤紘一(かとう・こういち)
    2. 政策形成の場
       @経済企画庁第14次国民生活審議会
      A日本新党のNPO議員立法タスクフォース
    3. アジェンダ、問題の流れ、問題の窓
       問題1(我が国公益法人制度の改革)
      問題2(各政党の無党派層の取込み)
    4. 政策の流れ
       経済企画庁第14次国民生活審議会が作成した報告書『個人の自治と社会参加』
    5. 政治状況、政治の流れ、政治の窓
       「政治の窓1」(自社さ連立政権の発足)が開いたのを契機に、「政治1」(連携した自社さ)が政治の流れの中で生成・浮上し、「政治の窓1」を通って政策の流れに入り浮遊していた。
    6. 問題・政策・政治のパッケージ
       問題・政策・政治は、相互に結びついていなかった。
  • 第2期分析(1995.1-1995.12 阪神・淡路大震災後から与党案の第1次合意まで)(狐塚さん)
    1. 政策アクティビスト
       加藤紘一、坂本導聡(さかもと・みちさと)
    2. 政策形成の場
       @関係省庁連絡会議
      A与党NPOプロジェクトチーム
      B市民活動の制度に関する連絡会
    3. アジェンダ、問題の流れ、問題の窓
       問題1・2→アジェンダ(1,2)
       問題3(活躍するNPO・ボランティアに関する支援立法)
       問題4(自社さ連立政権の野合批判をかわした存続)
    4. 政策の流れ
       政策案2は、幻の中間報告であった。
    5. 政治状況、政治の流れ、政治の窓
       第2期に新たに認識・定義されるような大きな政治は特に生成しなかった。
    6. 問題・政策・政治のパッケージ
       問題・政策・政治は相互に結びついていなかった。
  • 第3期分析(1996.1-1996.9 与党案の第1次合意の破棄から与党案の第2次合意まで)(大山)
    1. 政策アクティビスト
       加藤紘一、松原 明(まつばら・あきら)
    2. 政策形成の場
       @与党NPOプロジェクトチーム
       A与党政策調整会議
       B市民活動の制度に関する連絡会
    3. アジェンダ、問題の流れ、問題の窓
       問題1・2・3・4→アジェンダ(1,2,3,4)
       新たに認識・定義された問題はなかった。
    4. 政策の流れ
       「政策案3」(与党案・市民活動促進法案に関する合意事項)を加藤紘一が政策の流れに投げ込み、浮遊させた。
    5. 政治状況、政治の流れ、政治の窓
       「政治の窓2」(民主党の新結成)が開いたのを契機に「政治2」(新結成された民主党)が政治の流れの中で生成・浮上し、「政治の窓2」を通って政策の流れに入り浮遊していた。
       松原明が「政治3」(市民団体の活発なロビー活動)を政治の流れに投げ込み、「政策の窓2」を通って政策の流れの中に送り込んだ。
    6. 問題・政策・政治のパッケージ
       問題・政策・政治は、相互に結びついていなかった。
発表に対するコメント
  • ただ書いてあることを要約するのではなく、疑問に思った事柄は調べて、発表で補う。(なぜ第1期分析の期間が1898年からなのか)
  • 「改訂・政策の窓モデルの概念図」の該当箇所を提示して、流れを確認する。

 次回は、4班と5班の発表を行い、次々回から各自の「ゼミ論研究計画書案」をパワーポイントで作成して、プレゼン、講評、修正して完成していく。スライド内容は、タイトル、副題、研究動機、章立て、テーマの概要、参考文献。

(大山) 

2016年6月4〜5日(曇りのち雨)
第8回授業:鴨川セミナーハウス合宿
欠席者:1名(体調)
遅刻者:1名(課外活動)

 2年生としては初のゼミ合宿を、大学の千葉県鴨川市にあるセミナーハウスにて行なった。
 ゼミ論の研究発表は、上級生のみ。2年生は、

  1. 各自のゼミ論テーマ選びや研究、プレゼンの仕方を見習い、
  2. グループディスカッションで意見を言い、
  3. 食事やレク、懇親会で打ち解けて、互いに何でも言い合える関係作りをする、
のが合宿の課題である。

上級生ゼミのゼミ日記の6月4〜5日の記事を参照。

6月7日(火)のゼミは、今回の合宿のを振替としてお休み。

(担任) 


2016年5月31日(曇り)
第7回授業
欠席者:2名(体調、帰省)
遅刻者:なし

 前回に引き続き、課題テキストの「U 改訂・政策の窓モデル」2.〜4.(pp.8-19)の要旨発表を2班(井上さん、臼井、遠藤さん)が行った。

2.アジェンダの設定、政策案の特定化、合流と窓

(1)アジェンダの設定

  • アジェンダの設定、政策案の特定化のプロセスは、「問題の流れ」「政策の流れ」「政治の流れ」から成り立っている。
  • アジェンダの設定プロセスは、1)問題とアジェンダ、2)政治と政治状況の2つに関わっている
  • 1)問題とアジェンダ
       
    • (1)国会内部、周辺の人々が条件に関して学習する手段、(2)条件が問題として定義される方法、の2つ  
    • (1)…インディケータ(社会、経済等の指標)、衝撃的出来事、フィードバック(政策対応への住民、国民の反応)の3つ  
    • (2)…重要な価値(人権、安全など)を侵害する、他国や他の関連組織との比較、条件を特定のカテゴリーに特定
  • 2)政治と政治状況
       
    • (1)国民のムード、圧力団体の活動、(2)選挙結果、国会での政党分布の2つ  
    • 「国民のムード」「選挙結果」によってアジェンダ上の優先順位が上がる
(2)政策案の特定化
  • 政策案は、政策の流れの中で生成し絞り込まれる。リストの絞り込みには、隠れた参加者(専門家)が関与
  • 政策案…「絶えず相互衝突」し「決定可能なほどに洗練される場合に生じる突然変異と再結合」のプロセス(「政策案の原始スープ」;進化論の比喩)
  • 政策アクティビスト…自ら得意な政策案を人々に受容させようと努力
  • 政策案の存続基準 →技術的実行可能性、政策共同体の専門家に受容可能なもの、許容範囲内の将来コスト、一般大衆や専門家の黙認が得られるもの、政治家の承認を得られるもの
  • 合意形成には説得、普及や取引といったプロセスがある
  • 政策変化には長い「融和」のプロセスが重要である
(3)合流と窓
  • 問題、政策、政治の流れは独立しているが、それら3つが相互に結びつきパッケージ化することで、アジェンダへの上程の確率が高まる
  • 政策の窓には、「問題の窓」と「政治の窓」の二種類が存在し、これらは相互に関連している
  • 窓の開閉の認知や推測は、誤る場合があり、また、窓は稀にしか開かないため、政策アクティビストは常に政策案を準備し、問題と政策案を能動的に結び付ける必要がある
  • 事前の問題の検討、政策形成システムの融和とによって、政策アクティビストは開いた窓を素早く利用できる
  • 特定の問題に関して窓が開くと、原則が確立され、類似の問題の窓が開く確率が高まる
  • 問題、政策、政治、合流の各プロセスは、全く偶然性に支配されている訳ではなく、パターンがみられる
  • 優秀な政策アクティビストの出現によって、問題、政策、政治の3つの結びつきの可能性が高まる
3.改訂モデルの特徴
「改訂・政策の窓モデル」は、「政策の窓モデル」と比較して4つの特徴がある
  1. 政策形成の場がより明示的に取り上げられている→政策アクティビストの役割に「主体的に政策形成の場を設定する」が加えられた
  2. 政策形成プロセスがより能動的な知識創造プロセスとして捉え直されている→問題、政策、政治の結びつきが、受動的な知識創造プロセス(偶然の結びつき)から能動的な知識創造プロセス(主体的な結びつき)へと捉え直されている
  3. 「大きな上位問題」の分析が詳細である→「大きな上位問題」を〈アジェンダ〉、「大きな上位問題」の構成要素である「小さな下位問題」を〈問題〉と呼ぶことにより、より詳細な分析を行うことが可能に
  4. 政治のストックとしての「政治状況」が取り上げられ分析されている→アジェンダ(問題)のストック、政策案のストックに加え、「政治状況」の3つが同時に考慮されることで、複数の期間にわたる長期的な政策形成の分析が可能(日本はアメリカのような二大政党制ではないため、政策変化に長い期間が必要)
4.概念図
  • 第1期
     政策の流れと政治の流れが合流するが、政策案が十分ではないので、問題、政策、政治は結び付かない→アジェンダ上の優先順位獲得の確率は小さい
  • 第2期
     問題の流れと政策の流れが合流し、問題と政治はある程度結び付くが、政策案が十分ではないので3つは相互に結び付かない→アジェンダ上の優先順位獲得の確率は小さい
  • 第3期
     問題の流れと政策の流れが合流し、政策アクティビストが問題をアジェンダ上に加え、3つが相互に結び付く→アジェンダ上の優先順位獲得の確率は大きい

【質疑応答】

  • 「条件に関する学習手段」の「条件」とは何のことか →政策形成システムを取り巻く事態、環境
  • 「政策案の存続基準」は必ず満たされなければならないのか →政策案が存続するか否かのチェックリスト(キングダン以前は未特定で曖昧だった)
  • 一般大衆、専門家の「黙認」はどのようにして得るのか →他に選択肢がない、仕方ない
  • 文字の変換間違いに気を付ける
  • 班での作業であるので、ページの分担だけではなく、互いにわからない部分などを確認する
  • ブツ切りにならないよう、話題を自覚し、流れを意識する
  • 字面だけでまとめず、具体的なイメージ(現実)とどう結びつくのかをよく読みこみ、解釈する
  • 「条件に関する学習手段」について、具体的な例を入れるべき
  • 「偶然性とパターン」の「偶然性」はゴミ箱モデルであり、「パターン」は政策の窓モデルの強調点。政策の窓モデルに、政策アクティビストによる能動的な知識創造を加えたものが「改訂・政策の窓モデル」。

 今回は授業時間が終了してしまったため、次回はゼミ合宿を挟み、先生からのコメントと解説の続きと、3班の発表を行う予定。

(臼井) 


2016年5月24日(曇り)
第6回授業
欠席者:2名(体調不良)
遅刻者:なし

 初めに先生から発表の際の注意事項を頂いた。

  • 発表の数日前には、パワポをグループで一つにしてメールで送る。
  • 配布資料は印刷して左上ホチ止め。欠席者の分は名前を書いて、後日、手渡す。
  • プレゼンターはスライドをきちんとみながら行う。聞き手は発表を聞き、配布資料にメモをとる(これは何だろう、これはおもしろいなど、疑問符やアンダーラインをその場で)。
  • 発表が終わってから質問や意見を考えるのでは遅い。
  • 課題テキストの担当箇所を、配布資料のヘッダーに書く。フッター、日付、ページ番号も。
  • 引用・参照文献は、著者名、出版年の順。参考文献スライドは必ず作る。

【1班の発表】

  • T序(浅井君)
    • 研究の目的は「市民に広く開かれた立法過程のあり方の提示」である。
    • 2つの知識創造モデルは知識創造プロセスの解明を目指している点では同じだが、分析対象が異なる。
    • (1)組織的知識創造モデル…SECIモデル、人、場所、知識の4要素の相互作用により展開
    • (2)政策の窓モデル…3つの流れを対象とする
  • U改訂・政策の窓モデル(浅野君)
    1. 参加者
      • a政府・国会内部の参加者 首相・キャリア官僚・国会・議員・政党
      • b政府・国会周辺の参加者 研究者・メディア・世論
      • c見える参加者=アジェンダに影響 隠れた参加者=政策案に影響
    2. 政策アクティビスト(市木君)
      • a.特定の問題の政府・国会のアジェンダ上の位置を高める場合→特定の問題が認識・定義されることを促進            
      • b.自ら得意な政策案を推し進める場合→一般国民、専門家、政策共同体の融和の促進             
      • c.問題・政策・政治の1つのパッケージを構成する場合→政策の窓が開く際、問題・政策案・政治それぞれを相互に結合し一つのパッケージを構成
    3. 政策形成の場:その中で政策が形成されるコンテクストと定義
      「政策形成システム」=政策形成の場全体
【質疑応答】
  • アジェンダ=人気とは?→関心人気がないとアジェンダが成り立たないものであると考えたから
  • アジェンダ=取り組むべき重要な課題。最も影響力があるのは世論。メディア、圧力団体が世論を形成する。
  • 首相、閣僚など見える参加者はアジェンダに、隠れた参加者は政策案に影響力を与える
  • 今まではアジェンダや政策案がどのように作られるかは考えられてこなかった。アジェンダは与えられ政策案は無限にあるものだと思われた。
  • 政策コミュニティの中で支持が広まるようにしなければならないため、研究者や官僚たちは、論文や報告書を出版したり、記者会見したり発信し、あるいはアドバルーンを揚げる。
  • アジェンダ、政策案が、どのように決まるかまで考え始めたのが「政策の窓モデル」
  • 当然だと思うかもしれないが、今まで解明されてこなかったものを解明しようとするモデルである。
 他に質問がなかったため、先生より前回行ったゴミ箱モデルと政策の窓モデルの意義の復習とさらなる説明を頂いた。
  • 前回行ったゴミ箱モデルと政策の窓モデルの意義を復習:
    1. 政策科学とは何か、を物語る
    2. 政府・行政か、市場かという問題解決のアプローチに、NPOの役割を位置づける
    3. 各自のゼミ論のアプローチの枠組みに
  • 「自分の問題」だけではなく、「社会の問題」でもある。そして「今それに取り組む意味」があるという、「物語」が人を動かす。これが、ゼミ論の研究動機にも、章立てにも明示されるように。課題テキストとして出されたからではなく、各自のゼミ論文のアプローチとして考えて、要約に取り組んで欲しい。
  • 2枚目「組織的組織創造モデル」は収まりが悪い。
    • ゴミ箱モデルを改訂したのが政策の窓モデル、それを改訂したのがSECIモデルを足したものである「改訂・政策の窓モデル」
    • 今はコストがかかるけど自分の政策が実現する喜びなどのリターンを期待する。誰でも政策を探求できる。
    • 初めはもやもやとした暗黙知だがそれが形式知となる。そして実践に移る。
  • 全体的にスライドの数が多すぎる。もっとまとめてコンパクトにした方が良い。発表者は、話し方に少し落ち着きがない。人前でリラックスして話せるように訓練をしたい。一方、自信ありげで良いが正確さに欠ける点は残念で損である。
 来週は2班、3班のテキスト課題の発表を予定。

(遠藤) 


2016年5月17日(雨)
第5回授業
欠席者:2名(体調不良)
遅刻者:なし

 先生による「政策の窓モデル」をテキストとする意義と意味の説明。その後、自己紹介スライドのピア・レビュー。

【「政策の窓モデル」の意義】

  • 春休みでの事前課題テキストのレポート提出後、初のグループ学習による要旨プレゼンのテキストとして、小島廣光(2002)「改訂・政策の窓モデルによるNPO法立法過程の分析」『経済学研究』52(2)pp.1-39を課題とする。
  • 政策科学の課題と方法とは何か、及び、NPO法成立の歴史的プロセスを同時に学ぶことができるテキスト。
  • 背景:「政府・行政による解決」でも「市場による解決」でもない、住民、NPOが政策課題を解決することが求められるようになり、法人格取得、税制上の優遇のため、NPO法が成立。
  • 問題・課題の解決を志向し、そのプロセスを解明する政策科学にとって、画期的な事件である。

「従来のモデル」

  • 「合理的意思決定」モデルと「増分主義」モデルの二つがある。一本の⇒の流れは同じ。
  • 合理的決定モデル:目標(所与givenで明確な定義)→政策案(無限/有限あるいは数個)を比較検討→無限の政策案:完全合理性/有限:限られた合理性→決定(最小限費用・最大効果の最も合理的なものを一つ:合理的意思決定)
  • 増分主義モデル:目標→現在の政策に対してのわずかな変化:増分(ex:対前年度比とする予算編成)→非合理的意思決定(政治モデル)

「ゴミ箱と政策の窓モデル」

  • 「組織化された無秩序」:あいまい性(問題・選好、知識・技術、流動的参加)の重視
  • 「問題(課題)」、「政策案(解)」、「参加者」、「選択機会(ゴミ箱)」が別個・独立に、存在し流れている。
  • しかも、互いに他を求めて漂流し、参加者や関心の浮き沈みがある。
  • それらの流れがあるとき、偶然に「結合」、「合流」すると、決定の可能性がぐんと高まる。結合・合流されないとき、問題は「先送り」になる。
  • 「政策の窓」モデル(教育分野から着想されたゴミ箱モデルを、国や自治体の決定に拡大し、偶然の結合ではなく合流するロジックを明確化。政策企業家を重視:テキストでは、加藤、坂本、松原を政策アクティビストとしてモデル化。

【自己紹介スライドの講評】

  • グループ毎に分かれて、スライドショーをして、コメントしあう(ピア・レビュー)
  • 先生の講評
  • 各自、自分のスライドのメモ欄にもらったコメントを書く
<研究テーマ案一覧>(20160517現在)
  • 浅井君
    日本におけるベンチャー支援策・・・研究内容の具体的線引き、明確さに改善必要あり。政府の支援策を具体的にする。その研究が、社会にどれほどの意義を持つのか。
  • 浅野君
    植物工場の推進・・・研究動機・概論ページでの文字数が多い。意図が伝わりにくかった。問題の所在はいいとしても、植物工場という政策案がどの問題に、どの程度、影響し解決するのかを明確に。
  • 市木君
    高齢者の自動車事故の防止・・・説明の文字が少なかった。プレゼンの時間配分に留意。テーマはいいが、政策案が二つある。「高齢者の足について」どういう政策案をフォーカスするのか。
  • 井上さん
    演劇でまちおこしをする・・・研究概要のページに写真、イラストをいれた方がいい。自分がこれと思う具体的政策、事例を見つけて明確に。
  • 臼井さん
    技術の発展、利用と規制のバランスをどう取るか・・・研究内容の漠然さ、立場がまだ絞れていない。技術社会論は重要な視点だが、自分の問題が社会の問題でもあり、いま政策すべきだ、という物語がクリアになっていない。
  • 遠藤さん
    千葉県南房総市の地域振興策・・・テーマに関するわかりやすい写真が少ない。いま南房総市の議会や住民の間で、どんな政策が提案され取り組まれているかを明確に。
  • 大山さん
    子供の貧困・・・もっと強調、テーマが漠然。先輩が同様の研究をしているが、具体的な切り口や政策論を明確に。
  • 加藤君
    障害者雇用・・・文字が小さいので見やすく。具体的なエピソードの追加がよかった。障害者雇用を最近の法律から研究するのか、など、もっと切り口を具体的に。
  • 狐塚さん
    フェアトレードを通じた児童労働の改善・・・見づらいところがあった。文字数、研究動機が分かりにくかった。研究動機とフェアトレードとの関連性がわかりにくいので、ロジックをクリアに。
  • 斉藤君
    日本の農業とブランド化戦略・・・研究が進んでいないので、具体的事例をもっと考えたほうがいい。ブランド化、海外市場など、政府がどういう支援政策をしているのかにもっと着目。
  • 関君
    日本の農業のこれから・・・参考文献をつけていない。研究がざっくりしている。興味があるとしたJAの役割とは、どういうことなのか、具体的に。
  • 成島君
    文化財の保護・・・文化財をどうして残さなければいけないのか、どのように残すかがまだ踏み込めていない。奈良県の事例を具体的にみて、問題の所在を明確に。
  • 三笠さん
    日本の学校教育の在り方ーフィンランド・メソッドの成功を踏まえて・・・アニメーションを使うと効果的。フィンランド・メソッドは前提ではなく、説明が必要。日本の教育政策とどうつながってくるのか。
  • 宮本君
    災害とメディア・・・参考文献がない。これまでの阪神淡路、新潟、東北などの災害の際に実際に反省、検討された広報のあり方について、まず調べる。
  • 矢部さん
    景観政策ーその経済的効果・・・一枚のスライドに情報が多すぎた。授業でのあれこれの事例から、自分が焦点を当て深く考察したい事例をもつ。それについてどんな取り組みがあるのか、政策の実態調査を行うこと。

 来週は、課題テキストの分担ページのグループ単位での要旨(レジュメ)のパワポ・プレゼン。メールで先生に数日前に提出し、先生がコースナビに掲載。

(井上) 


2016年5月10日(曇り)
第4回授業
欠席者:1名(体調不良)
遅刻者:なし

 今回は、パワポの配布資料の作成・印刷の実習、課題テキストのDB検索とレコードのマニュアル作成実習、課題テキストの要旨発表分担者の決定を行なった。

【配布資料の作成・印刷の流れ】

  1. 個人のUSBメモリー等から教卓パソコンのデスクトップにファイルを保存する(今回はコースナビ上で提出された2年生全員分の自己紹介スライドファイルを先生がデスクトップに移してくださった)。
  2. 印刷したいファイルを開き、印刷設定で「印刷を有効」にする。
  3. 「フルページサイズのスライド」ではなく「6スライド(横)」にし、両面印刷に設定する(用紙の節約)。
  4. 部数設定で必要な部数に設定する(通常は全員分に設定するが、今回は自分用・先生用・ゼミ長用の計3部に設定)。
  5. 「グレースケール」に設定する。
  6. ヘッダーに「ファイル名」、「日付」、フッターに「上沼ゼミ(自分の名前)」、「ページ」が記入されているか、印刷イメージで確認する(欠けていたら加筆し、上書き保存)。
  7. 教卓のプリンター(下側の口)に用紙を横向きにセットする。
  8. 印刷を実行する。
 先生の説明の後、ゼミ生が一人ずつ自分の自己紹介スライドで配布資料の作成・印刷の実習を行った。

【配布資料の作成・印刷の際の諸注意】

  • なるべく授業が始まる前に印刷をする(担当者は、教卓PCを起動して、ログインし、プリンターを起動する)。
  • ゼミ名を絶対にフッターに入れる(教室に印刷物を忘れるので)。
  • まず、印刷イメージを必ず確認してから、部数を入れる。

 配布資料の作成・印刷の実習後に、先生から「メールの作法に関する注意」(確認の返信をする!)があった(予定したメールの転送設定は時間がなく出来なかった)。
 授業後半には、課題テキストの検索とダウンロードを先生の指示のもと行った。

【課題テキストの検索とダウンロードの手順】

  1. 学術情報検索ページを開く。
  2. RefWorksをクリックし、アカウント名とパスワードを入力してログインする。
  3. 学術情報検索ページに戻り、おすすめのデータベースで「5.CiNii Articles」を選択して検索をクリックする。
  4. ログインの後、著者検索を用い、全角ひらがなで「小島 廣光」と入力し検索した。(「廣」は「ひろい」で変換すると出てくる。 苗字と名前の間にスペースを入れる。)
  5. 同姓同名に気を付けながら、「改訂・政策の窓モデルによるNPO法立法過程の分析」を選択した。
  6. 北海道大学の機関リポジトリ画面が出てきたので、フルテキストを確認してから、ファイルを開いた(今回はPDFファイル)。
  7. ファイルを名前を付けて保存した(今回はデスクトップに保存)。
  8. 今回は機関リポジトリ画面に「RefWorks」の記号がなかったので、RefWorksに手入力した。
    RefWorksの画面で「レコードの作成」をクリックし、コードは「社会情報学」、著者・表題・出版年・ジャーナル名(正)・巻・号・開始ページ番号・終了ページ番号・他を入力した。

 最後に先生から、小島先生の論文を読んで、グループごとに連絡を取り合ってパワーポイントでレジュメ(要旨)スライドを作成する課題が出された(プレゼンは5月24日授業から開始。コースナビ上等での提出は不要。発表数日前に、先生にメールで提出。先生がナビに掲載)。プレゼンの分担グループと各グループの割り当ては以下の通り。

【課題テキスト要旨発表の分担グループ】

  • T序・U‐1 →浅井君・浅野君・市木  
  • U‐2〜4 →井上さん・臼井さん・遠藤さん
  • V‐1〜3 →大山さん・加藤君・狐塚さん
  • V‐4〜7 →齋藤君・関君・成島君
  • W →三笠さん・宮本君・矢部さん
 5限クラスでは、2年生が自己紹介スライドを使ってプレゼンをした。
 次週は、自己紹介スライドの講評と、先生による「政策の窓モデル」をテキストとする意義、意味の説明を予定。

(市木) 


2016年4月26日(晴れ)
第3回授業
欠席者:2名(体調不良)
遅刻者:なし

 授業前半は、RefWorksのアカウント作成および、利用法の確認と参考文献作成の意義と利用法を学んだ。後半は、自己紹介スライドの配布資料を作成する際の注意点などを確認した。
 今後、文献資料を検索する際はRefWorksにログインし、WINEや各種データベースで検索し、検索結果をレコードとしてインポートするのを習慣づけることや、ログインしたものは必ずログアウトする癖をつけるようにと、先生からの指導があった。
 また、クローズアップ現代「シリーズ未来をひらく“物語”の力が社会を変える」(コースナビ参照)を熟読し、3つの要素をもとに、各自の研究テーマ案の設定に生かすよう、先生からの指導があった。

【RefWorksのアカウント作成手順】

  1. 自分、もしくは大学に備え付けられているPCから早稲田のネットワークに接続する。
  2. 早稲田大学図書館のホームペジから「学術情報検索」ページを表示させる。
  3. 画面左側中段にある「RefWorks(文献情報管理ツール)」をクリッする。利用の仕方のページの「LOGIN」ボタンをクリッする。
  4. 次に、画面左側にある「RefWorksが初めての方はこちらへ 新規アカウントを申しこむ」をクリッする 。
  5. 「アカウントを作成」というポップアップ・ウィンドウに、「アカウントを作成 Waseda University」と表示されていることを確認する。
  6. 「ステップ 1:アカウント情報」に必要事項を入力し、右下の「次へ」クリックする。
    −メールアドレス欄には、Waseda-netメールのアドレス( xx xx @ yyy.waseda.jpを入力する )
    −ログインID はメールアドレスでなくとも構わない。
  7. 「ステップ 2:ユーザ情報」に必要事項を入力し、右下の「アカウント作成」をクリックする。
    −ユーザタイプは「 Undergraduate Student」を選択する。
  8. 登録完了メールが送信されるので、必ず保管すこと。
 また、配布資料のヘッダー、フッターの挿入の確認を行った。基本的には前回の方法と同様であるが、タブを「ノートと配布資料」に変更すこを忘れないよう留意。
 5限は上級生の発表とテーマ設定についてアドバイスをいただいた。

(浅野) 


2016年4月19日(曇り)
第2回授業
欠席者:1名(体調不良)
遅刻者:なし

 授業冒頭で、先日から続いている熊本地震による被害ついて、先生からお見舞いの言葉があった。関連して、災害時に備えてMyWasedaのログインページ末尾にある以下のページを(スマホも対応)、確認しておくよう指示があった。

  • 災害時安否確認フォーム(MyWaseda)
  • 早稲田大学緊急用お知らせサイト(Yahoo!ブログ)
 2年生は、自己紹介(親睦と信頼関係の基本)と、スライド作成およびプレゼンのスキル習得とを目的として、5/10のゼミ授業にて、「自己紹介」としてパワーポイントを使用したプレゼンを行う(ゼミTでリハーサル、ゼミU・Vで本番)。それに向けて、今回の授業では、主に、パワーポイントを使用してのスライド作成方法について、お手本サンプルで学んで、実習作業を行なった。

【スライドを作成する際の主な注意点】

  • 3つのペイン(アウトライン・スライド画面・メモ欄)の存在
  • アウトライン機能(削除、置換など)を確認
  • 文は短く簡潔に(長文は避ける)。行数を少なく、フォントサイズを調整
  • 体言止めや記号を効果的に使用
  • スライド内の文字を口頭で補う内容を、ペインのメモ欄に。コメントも記入。
  • 質疑応答をスムーズにするため、ページ番号を挿入。
  • 図やアニメーションを使用すると効果的(百聞は一見に如かず)。
  • 背景色と文字色に注意し、見やすいデザインに。
  • 下線・着色・フォント拡大などを使用して強調(ただし強調しすぎない)。
  • スライドの構成は、以下のように。
    1. タイトルスライド:タイトル(+サブタイトル)+所属と氏名
    2. 概要・発表の目的
    3. 目次:名前の由来/出身地・育ち/サークル等/研究したいテーマ(最重要)/研究動機/研究概要/参考文献
    4. 目次に沿ったスライドの構成
    5. 参考文献・ページ一覧(必須)←学術的な様式で!
【本日のスライド作成実習の流れ】
  1. まず、パワーポイントを開き、新規作成のファイルを「名前を付けて保存」する(ファイル保存先はデスクトップ)。→「タイトル(名前).pptx」の形で保存する(今回の場合タイトルは「自己紹介」)。
  2. デザインをカーソルを当ててプレビューしながら、選択。
  3. 1枚目:トップタイトル「自己紹介」/内容「社会科学部2年 氏(空白をあけて)名」
  4. 2枚目:ページタイトル「スライドの目的」/内容「自己紹介・スライド作成のスキル(向上)」
  5. 3枚目:ページタイトル「目次」/内容「1.名前の由来 2.出身地・育ち 3.サークル等 4.研究したいテーマ 5.研究動機 6.研究概要 7.参考文献」
  6. 挿入タブから「ヘッダーとフッター」を開き、日付時刻(自動更新のまま)・スライド番号・フッターにチェックを入れ、フッターには上沼ゼミ(名前)を入力し、「すべてに適用」をクリック。
  7. 4枚目以降は、次回授業までの宿題。
  8. 終了時は上書き保存し、ファイルをUSBに保存あるいはWaseda-netメールで添付して自分宛てに送信。
 スライド作成実習の中での注意点は、以下の通り。
  • スライドのレイアウト選択
  • 矢印など図形の描画方法(ワードと同様のツール)
  • 文字の中央寄せ、右寄せ
  • 箇条書きの最初のマークを「・」ではなく「1.」に
 次回は、スライド作成講習の続きである。それまで、各自、春休みに準備した素材、材料を使い、目次に従い、スライド作成を進めておくようにと先生から指示があった。その他の主要な注意点は、以下の3点であった。
  • 春休み事前課題の提出期限は、4/25(月)まで。
  • Course N@vi上の集合写真はダウンロードしてよいが、個人情報が含まれるため大学の個人情報保護規定を遵守し、二次配布は厳禁。
  • 自己紹介スライドのナビ提出締切は、発表前日の5/9(月)まで。連休を利用して良い内容に。
 続く5限のゼミU・Vでは、3年生の先輩方の自己紹介および研究テーマのプレゼンを観て、各自プレゼンの方法および研究テーマ選びに関する参考を得た。詳細は、ナビ添付のファイルを参照。

(浅井) 


2016年4月12日(快晴、風)
第1回授業
欠席者:なし

 初回ということで、全員でゼミ運営上必要な事務所、ゼミロッカー室、マルチメディア支援室など巡回して、ゼミ当番の手続きを確認し、610ゼミ室にてパソコンの利用の方法や約束事の確認を行う。大学貸与ノートPCを使って、シラバスやゼミ日記、コースナビなどの確認や実習を行う予定だったが、14号館のネット接続不具合のため、大隈銅像と大隈講堂を背景にして集合写真(トップ画像)の撮影を行った。

  1. 610教室に集合。コースナビで出席確認後、貴重品だけ携行して教室を施錠し、3階の事務所〜1階のゼミロッカー室で当番の仕事の説明を受けた。
  2. その日の当番は、3階の事務所にて学生証を預けて記帳し、1階のゼミロッカー室の鍵を借り、ロッカーからプリンター用紙を取ってくる(きちんと鍵をかける・私物は置かないなど、ロッカーの利用規則に留意)。
  3. 6階のマルチメディア支援室に行き「委任カード」(前回の当番から引継ぎ、受け取っておく)を提示して、受付ノートに必要事項を記入し、教卓の鍵を受け取る。鍵で610教室の教卓上の差込に入れてONにし、教卓右下のパソコン本体の電源スイッチを押して入れる。起動に時間がかかるため。
  4. 先生が来られる前に、各自、PC・アクセサリー袋を取って起動させる(床の電源コンセント蓋やコード配線に注意)。
  5. 授業開始まで、各自、メールチェックや、研究に必要な作業を行う。
  6. 無線LANの接続を済ませ、リボン→すべてのプログラム→ツール→TeraPadを起動させておく(当番は日記用メモを、他は備忘メモをとる。ファイル保存は、目立つデスクトップを保存先とし、タイトルと日付(氏名)を付けて保存。後で、メール添付で自分宛てに送信するか、各自のUSBメモリーを保存先に指定)。
  7. USBフラッシュメモリは、忘れ物や紛失が多い。個人情報が漏えいすれば個人、大学に対する責任・賠償問題になる。本体(メーカー、色)やパスワードの管理、個人情報の扱いなど、想像力を働かせて、日頃からセキュリティ動作を習慣にすること。個人情報は保存しない。持ち歩かない。USBメモリには、オリジナルではなくコピーを置き、紛失に備える。紛失に気づいたら、7号館1階のポータルオフィスに届け出る。
  8. 終了時には、無線LANの切断手続きをし、USBを安全に外し(シャットダウン後でも安全)、シャットダウンする。その後コインでコンセント蓋をきちんと閉じ(躓いたり、蓋を破壊することがないよう)、PCとアクセサリー袋をケースに整理整頓して、机イスの片付けをし(職員や次回利用者のことを想像する)、当番は教室内を一巡して点検する。
  9. 当番は5限のゼミ終了後、「委任カード」を名簿順で次の人に渡し、プリント用紙をゼミロッカー室に戻して閉め、鍵を事務所に返却して学生証をピックする。
  10. 数日以内に日記案(「ゼミ日記・日付」(当番氏名).txt)を2年のメーリスに添付して送信する。
  11. メールのアドレス帳にゼミML、担任アドレスを登録し、テストメールを送信。受信確認を行う。メール画面の左上のアイコンのIがヘルプで電子利用マニュアル。学生版を選択し、例えば、「メールの転送」と検索。
  12. メール送受信の作法(件名、本文での宛先、挨拶、名乗り、用件、終了の挨拶を簡潔に、改行と段落を作り見やすく)に留意。送信する前に必ず読み直し、推敲する。メールの控えCCをとり、文字化けや送信先、添付などのミスがないかチェックする(ゼミメーリスではCc不要)。
  13. 欠席遅刻の事前もしくは事後連絡。無断欠席は厳禁。プライバシーが必要な連絡はメーリスでなく担任宛てメールを使う。
  14. 春休みの事前課題のナビでの提出方法を確認した。課題テキストは、政策課題を扱った安価で入手しやすい、各自のゼミ論文の研究方法に役立つ、ことをポイントに選択した。
 5限の3,4年ゼミでは、年間スケジュール(合宿の日程を含む)や授業の目標や進め方などを確認し、1分間スピーチで先輩たちとの軽い自己紹を行った。
 次回から5月10日の3,4年ゼミでの自己紹介プレゼンに向け、パワーポイントの作成講習に入る。

(担任) 


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