thinking

■現在「ひきこもり」が社会問題となっている。

考察@
「ひきこもり」とは、ある状態像に「ひきこもり」という言葉 が付け加えられたと考えられる。「ひきこもり」という存在がいるから 「ひきこもり」という言葉があるのではなく、「ひきこもり」という言葉があるから「ひきこもり」という存在がいるのである。 それゆえ、「ひきこもり」という言葉がいかにしてその状態像に付け加えられ、そして 「ひきこもり」という言葉がメディアなどでどのように語れてきたのか。その変遷を 辿ることで「ひきこもり」が構築されていく過程がわかるのではないだろうか。 これは「構築主義」的アプローチといってもよいだろう。

考察A
次に「ひきこもり」は存在しないとしてもその状態像は存在していると考えられる。 そしてその状態にある人が苦しんでいるのだとしたら、その原因の特定化と解決策が 考えられなければならないと思う。それには例えば「バーチャルコミニティ」や「地域通貨」 がその助けになりはしないだろうかと考えている。 これは@とアプローチの水準が異なるが、この両方をどうにか考えられないかと今は思っています。