上沼ゼミナール(政策科学研究)

このホームページは、上沼ゼミTでの私、前田の活動を紹介するものです。


個人研究

テーマ:『公的機関によるアーティスト支援政策について』

渋谷、西武前。警察の登場によって、とあるストリートミュージシャンの演奏が中止された。こんな光景を何度となく目にしてきたし、自身の体験でもある。

プロを夢見る人、趣味の範囲で楽しんでいる人それぞれたが、アマチュアのアーティストとは、一体どのくらいいるのだろうか。 正確な数は分からないが、かなりいるはずだ。それに対し、彼らが日ごろの成果を発表する場はどれだけあるのだろうか。 これは極めて少ない。あったとしても、一定の支持者のつかないアーティストにとっては、アーティスト自身が費用をまかなう ことになる。

彼らにとって、最も気軽に自分の活動を表現できる場が「ストリート」である。公の許可のない公道使用は違法行為で あるが、実際公然と行なわれ、警察や民間警備員とのいたちごっこが繰り返されている。さらに、近隣住民から迷惑だという 抗議の声もやむことはない。

そんな現状や実体験から、私は公的機関によるアーティスト支援をについて考えることにした。もう少し具体化するなら、「発表の場の提供」 ということに絞って考えてみたい。すでにいくつかの自治体では実行されているが、 一般的にはあまり知られていない。そして、未だ小規模で参加者は少ない。 これをより広めることで、アマチュアアーティストを育てることや、街を活性化することにつながるのではないか。 このような自分の希望的観測から、これを研究課題としてみた。


章立て

1.ストリートパフォーマーの問題点
2.東京都の文化政策 ―ヘブンアーティスト・アーティスト支援―
3.ニューヨーク都市交通局(MTA)主催 −ミュージック・アンダー・ニューヨーク・プログラム(MUNY)−
4.政策提言