早稲田大学社会科学部
政策科学研究
上沼ゼミナールⅠ舒寧


産業構造と大学入学試験制度の関連


♣研究動機:

    郎咸平(ラン・シェンピン)教授の研究によると、中国は製造業の先進国ではなく、本当の製造業大国はアメリカである。今の世界競争は企業の競争、製品の競争ではなく、本当は産業チェーンの競争になっている。
    産業チェーンとは、製造、製品のデザイン、原料の購入、運送、注文書の処理、加工と卸売、小売の七つに分けた製品の流れである。しかし、中国はその中の製造の部分しかできない。残りの六つの部分は一番利益が出る部分である。その六つの部分は、実際に大学で幅広い知識を身につけた人材が必要な部分である。
    産業組織を変えるのが難しい、その原因の一つは教育の問題ともいえる。教育理念が膠着状態になったから、中国の大学生は技術しか持ってない。それで、技術を重視する製造業の業界でしか働けない。
    中国の教育は、生徒に暗記させ、大学に入ることが目的となってしまっている。知識を応用することを重視しないので、産業チェーンの六つの部分を運営できる人材が育たないのである。 産業組織を変えるために、いまの教育組織も変わらなければならない。これをきっかけで、私は大学入試試験の改善策を探したいと思う。

♣章立て(予定):

    第一章 中国の産業問題
    第二章 現在の中国の教育制度
    第三章 大学入試制度とその問題点
    第四章 
    第五章 
    第六章 対策について


♣参考文献(予定):

郎咸平:从産業鏈分工看大学生就業困難

Last Update:09/1/27
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