児童虐待防止政策について

社会科学部2年
政策科学研究ゼミナールT
海老原 舞


研究動機

私がこの研究をしようと思ったきっかけは、最近よくニュース等で、子供に暴行をし死なせる事件や、育児放棄をし死なせるといった、虐待の事件が取り上げられており、多くの幼い命が罪もなく犠牲になっていることにとても悲しくなったこと、また、過去に家族で出かけた先で、実際に虐待の現場を目にしてしまったことで、虐待問題に興味を持ち、実際にどのような対策・予防等の政策があるのか、またどのように機能しているのか、効果的な予防策や対処法は存在しているのか、ということを研究してみたいと思ったこと、です。

章立て


第一章 児童虐待とは

児童虐待とは、主に保護者による児童への虐待行為を指す。種類としては、
  1. 暴力等をふるう身体的虐待
  2. 言葉の暴力等の心理的虐待
  3. 育児放棄等のネグレクト
  4. 性的虐待の4種類
に分けられます。

厚生労働省の平成20年度社会福祉行政業務報告によると、児童相談所における相談の種類として、

平成20年度中に児童相談所が対応した養護相談のうち「児童虐待相談の対応件数」は42,664件で、前年度に比べ2,025件(前年度比5.0%)増加している(表10)。これを相談種別にみると、「身体的虐待」が16,343件と最も多く、次いで「保護の怠慢・拒否(ネグレクト)」が15,905件となっている(図8)。
また、主な虐待者別にみると「実母」が60.5%と最も多く、次いで「実父」24.9%となっている(図9)。
とあり、単純に相談で考えても、虐待に関する件数の多さがうかがえる。

第二章 児童虐待の要因

前章で述べたような虐待の要因としては何が考えられるのか。虐待の要因に関して、 東京学芸大学の山田昌弘教授は、児童虐待の要因を
原因は、しつけと虐待の区別がつかない親が増えた、孤立した専業主婦の不安、不満感などといわれるが、急増の理由は、経済状況の悪化に伴い、子供を邪魔に思う親が多くなっている状況が大きい。できちゃった婚の増大で、心理的・経済的準備のないまま親になるケースが増えていることも一因であろう。(出典:朝日新聞社『知恵蔵2008』p. )
と述べています。

第三章 現状の対策

平成12年11月20日に、児童虐待の防止等に関する法律が施行され、それ以後、各自治体でも虐待防止を目指すさまざまな取り組みが行われている。しかし依然として児童虐待は減らず、死亡に至ってしまうような深刻な事例も後をたたない。

第四章 現状の対策の問題点

第五章 政策提言


参考文献


Last Update:2011/2/3
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