産業の競争力と空洞化

−自動車産業と政策について−

社会科学部2年
政策科学ゼミナール
宇野 和樹


研究動機

 私の両親は2人とも車が好きで、生まれたときからF-1を見ているような家庭環境で育ったため、幼い頃から自動車に興味があった。しかし、そんな自動車産業にも危機が訪れている。
 2008年のアメリカのリーマンショックの影響で、日本にも不景気の波が襲った。今日の日本国内の失業率は5.1%とかなり深刻である。第二次世界大戦後、何もない状態から日本の経済を底支えしてきたのは自動車産業と家電産業である。これらが衰退してしまえば、日本は本当に国際競争力を失いかねない。更には自動車メーカーを含む製造メーカーは徹底的なコストダウンを目指して次々と海外の工場へ移転を始めている。このままでは産業の空洞化は避けられず、日本の不景気の加速を止めることはできない。
 そこで私は、政府がどのような政策を採れば、日本の産業が国内に留まり、一刻も早くこの不景気から脱することができるのかを考えたい。今回は特に私の興味のある自動車産業にスポットを当てていく。


章立て