企業の社会的責任


―障碍者雇用の拡大―

社会科学部
政策科学ゼミナール2年
 遠藤 明日香

研究動機

 私はスターバックスコーヒーでアルバイトをしているが、最近店舗に聴覚障碍者の方が入り一緒に働いている。彼女は読唇術で日常のコミュニケーションをとれるが、業務関連では手話を使っているため、私も最低限の手話を覚えてコミュニケーションをとっている。スターバックスコーヒーでは、ハンディキャップを持った人を『チャレンジパートナー』として一定数雇用しているようである。そのためのプログラムや、労働環境向上のためのシステムが他の企業に比べて整っており、彼女もスターバックスで働くのが大好きだと話している。
 そこで、企業の障碍者雇用の取り組みや、現状の問題について興味が湧き、このテーマを選んだ。

概要

企業ではCSRの面から、一定数の障碍者を雇用するという規定があり、最近は障碍者雇用の数は増えてきている。しかし内実を見てみると、肢体不自由者の割合は高くても、精神障碍者や聴覚・視覚障碍者の雇用の割合は低いままである。また、基準値を上回って障碍者を雇用している企業でも、障碍者理解に関する啓発・教育を積極的にしている割合は少ない。
厚生労働省が認証している、障害者者雇用に関する優良企業が行っている取り組みを見ていき、障碍者雇用の拡大を図るための政策提言をする。

章立て

第一章 障碍者雇用の現状
第二章 スターバックスの障碍者雇用形態
第三章 企業の社会的責任と厚生労働省の基準
第四章 障碍者雇用優良企業認証の基準
第五章 パソナハートフル株式会社の活動
第六章 三洋商事株式会社の活動
第七章 政策提言


参考文献


Last Update:2012/4/15
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