日本のマイナースポーツとの今後の関わり方について
社会科学部2年
政策科学ゼミナール
遠藤将
章立て
- 研究動機
- 第1章 マイナースポーツの定義
- 第2章 マイナースポーツの原因
- 第3章 マイナースポーツとの関わり方について
- 第4章 今後の研究について
- 参考文献
研究動機
日本や世界には様々なスポーツがある。しかし、スポーツの種目による人気の差は非常に大きい。サッカーや野球などは人気で競技人口も多いが、競技人口が少ないスポーツは衰退している。
私は高校時代ハンドボール部に所属していたが、知名度はとても高いとは言えず、ソフトボールとの違いすらも分かっていない人もいた。また、大学では早稲田祭の運営スタッフとして早稲田のスポーツ文化の発展を目指して活動していたが、そこでもスポーツによる人気の差を痛感した。
そのような人気のないスポーツの原因について考えた上で、そのようなスポーツと今後どのように関わっていくかについて考えるため、このテーマにした。
第1章 マイナースポーツの定義
マイナースポーツとは、意味はあまり知られていないスポーツのことである。簡単にいえば、人気がなく競技人口が少ないスポーツのことである。
そして、マイナースポーツの逆が、メジャースポーツである。メジャーなスポーツといえば、サッカーや野球などがすぐに思い浮かぶと思う。
これらのスポーツの共通点としては、誰もが知っている、競技人口が多い、応援するファンが多い、テレビで試合が放送されたりニュースになりやすい、などが挙げられる。
これらの逆が、マイナースポーツだといってもいいだろう。人気なスポーツとの違い、競技人口も少なく認知度も低い、メディアで取り上げられることも少ない、スポーツのことである。

※Honkawa Date Tribute 社会実情データ図録より抜粋
グラフを見てもらっても分かるように、ハンドボールやアイスホッケー、カーリングなどといったスポーツは、競技人口が少なく、このグラフには載っていない。マイナースポーツであるといっていいだろう。
第2章 マイナースポーツの原因
マイナースポーツは、非常に大きな問題を抱えている。具体的には競技人口が少なくそのスポーツ自体が衰退しているということである。では、なぜそのような状況に陥っているのだろうか。
もっとも大きな原因としてはそれらのスポーツに触れる機会がないことが挙げられる。自分も中学校にはハンドボール部やアイスホッケー部などはなかった。そもそも人が集まらないため部活はなく、されに衰退していくという悪循環になっている。また、ゴルフやカーリングなど、環境が整っていないと始めることが難しいという例もある。そのため、まずはそのスポーツについて広く知ってもらいうことが必要である。そして知名度を増やすということだけではなくスポーツの種目ごとに関わり方を考えていく必要がある。
第3章 マイナースポーツとの関わり方について
マイナースポーツをただ競技人口を増やそうということだけではなくどのような関わり方・取り入れ方があるのか考えていこうと思う。
- 観戦するスポーツとして普及させる(例、相撲、マラソン)
競技人口は少なくても観戦するスポーツとしては人気のあるスポーツも多く存在する。普及させるにはまずそのスポーツ自体の知名度を上げる必要がある。そのために一番手っ取り早いのが試合をテレビでゴールデンタイムに放送することであるが取り上げてもらうには話題性が必要である。そのためスター選手の輩出が必要不可欠である。実際の例としてはハンドボールの宮ア大輔選手選手、フェンシングの太田雄貴選手、そして最近ではソチオリンピックでの活躍が期待されるスキージャンプの高梨沙羅選手などがマイナースポーツの知名度を挙げた例である。これらは主にオリンピックが脚光をあびるきっかけとなっている。他にもカーリングやなどもオリンピック競技として知られている。ここではどのようにメディアを利用するかを考えていく必要がある。
- 娯楽として取り入れる(例、スケート、ランニング)
スポーツとしての競技人口は少なくてもこれらのスポーツは誰しも一度くらいはやったことがある。ウォーキングなどといった種目によっては生涯やっていけるスポーツもあるため、スポーツによっては、競技として普及を目指すだけでなく娯楽としての普及を目指すという方向に切り替えることもひとつの有効な手段である。
- 学校の授業として取り入れる(例、タッチフット、タグラグビー)
小学校や中学校などの授業でマイナースポーツを行なうことはあるが、そのようなスポーツの記憶は残るものである。授業として取り入れることで知名度は上がり、趣味としてそのスポーツを行なう人、競技としてそのスポーツを行なっていく人も増えていく可能性があがる。そのためには学校でマイナースポーツをおこなう環境を整えるなどといった教育の面からも考えていく必要がある。
第4章 今後の研究について
- メディアの活用方法
- 世界各国での競技として以外の面で人気を獲得したマイナースポーツの例
- 学校などでのマイナースポーツをやる環境について
などについて具体的に調べていく
参考文献
Last Update:2014/1/28
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