日本の農業の競争力を高める

〜真の農家のための組織へJA改革〜


社会科学部2年
上沼ゼミT
関 駿輔


研究概要

 今現在日本の農業は岐路に立たされている。食料自給率の低下、農家の低所得、高齢化。従来の保護される農業から競争の中を勝ち抜いていく農業への転換が大切だ。そして戦後長らく日本の農業界の中心にいたJAグループ。ほかに例を見ないほどに肥大化し改革が求められている。私の研究は、日本の農業の立て直しをこのJAグループをうまく活用もしくは改革し最終的には農家の所得を上げることで日本の農業が抱える諸問題を解決したいと考える。

章立て


第1章 研究動機

 定年が間私の祖父母は農業を営んでいたこともあり、私にとって農業とは身近なものであった。しかし私の父は手伝いこそしているものの農業だけでは食えない現実もあり専業農家にはなっていない。このように日本の農業は後継者不足が深刻だ。その結果耕作放棄地も多くなってきている。私は、田んぼや畑に囲まれて育ったこともあり、式によって姿を変えるその風景のよさや、そこで作られたもののおいしさを知っている。これらをなくしたくはないと思った。また政治的問題として、耳にするJAグループ。本当に農家のための組織となっているのか怪しいところがある。しかしそのポテンシャルは相当高く、戦後の農業を支えてきたノウハウもある。この組織が本当の意味で農家のため日本の農業発展のために力を発揮するとなればきっと日本の農業はよくなると思い研究を始めた。


第2章 日本の農業の問題点、JAの問題点

2-1 日本の農業の課題

食糧自給率がカロリーベースにして約39%とほかの先進諸国より著しく低い。また農家の高齢化と後継者不足が深刻でそれに伴い耕作放棄地も増えてきている。また農家の平均年収は他業種に比べて低く、それも農業が弱い原因である。

2-2 JAの問題点

農業部門で大きな赤字がありそれを金融部門でカバーしている状態。昔のままの形態で今の時代への適応に遅れており改革が促されている。


参考文献


Last Update:2017/3/27
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