高齢者の犯罪

−なぜ高齢者犯罪は増えているのか−

早稲田大学 社会科学部2年
上沼ゼミT 小阪 美優


章立て


1.はじめに−研究の動機−

 兵庫県神戸市の中でも治安の悪い街で過ごした経験があるが、数年経って落ち着いたように感じた。この現象は局地的なものではなく全国的に起こっているのか気になり調べてみたところ、若者の犯罪件数は減少しているが、高齢者の犯罪が増加していることが分かった。あまりにも予想外な結果だったため研究することにした。

2.先行研究@

 年齢層別の検挙人員及び高齢者率の推移を総数。女性別に見ると以下の通りである。

 過去20年間において、未成年の検挙率は大幅に下がっている。反対に、高齢者の検挙率は右肩上がりである。その中でも、特に女性高齢者の検挙率が著しく増加している。


3.先行研究A

 単純に少子高齢化によって、20年間で総人口のうち未成年の割合が減少し、高齢者の割合が植えている。しかし、未成年の割合が6%減少し、高齢者の割合が2倍になっている変化に対して、検挙件数の変化が大きすぎる。


4.先行研究B

 高齢者の刑法犯の罪種別割合が最も高かったのは窃盗罪であり、そのうちのほとんどが万引きである。万引きは全体の73%を占める結果となった。


5.発展-今後の方針-

 社会の犯罪件数を減らすには、高齢者への窃盗(万引き)へのアプローチが必要である。高齢者への金銭的問題について考え、政策の提言を行う。高齢者の中でも女性の犯罪率が高いのは、食品や日用品の万引きが多いのではないかと推測。→年金制度の見直しが必要?
 その他世代別の罪種についても研究し、それぞれに対する政策の提言も行う。

参考文献


Last Update: 2023/01/30
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